深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

インナージャーニーをセルフで行う 2

2012-11-13 10:15:42 | 心身宇宙論

「インナージャーニーをセルフで行う 1」を書いたのが半年前。最近はフォーカシング的な静かなワークの方が主だが、時々、思い出したようにエネルギー・マスター(EM)のインナージャーニーをセルフでやってみたりする。

私の場合、インナージャーニーにさまざまなものを入れ込んだり、勝手に入り込んだり(笑)しているので、そこで試していることや気づいたことなどを少しまとめてみることにした。

この記事のBGMは『ガンダムOO(ダブルオー)』のOSTから「TRANS-AM(トランザム)」


望月俊孝さんからは、インナージャーニーは呼吸法が鍵だと何度も聞いている。実際、インナージャーニーとは、一定のリズムで深い口呼吸を繰り返す特殊な呼吸法によって潜在意識の最も深い部分にアクセスし、そこに溜まったネガティヴな感情を放出し、自分の望むものに書き換えるためのプログラムなのだから。

ただ私は個人的に、インナージャーニーのこの呼吸の部分が好きではない。体にきな臭い感じが広がり、アシドーシスによって腕や脚がしびれてズーンとしてくるからだ。

セラピストの誘導でセッションを行う場合は、あらかじめ用意されたスクリプトに基づいて進められるため、勝手することはできないが、セルフで行う場合は自分の好きにできるので、私はフォーカシングの手法を使って面倒な呼吸法の部分をショートカットしている。

ちなみにフォーカシングとはユージン・ジェンドリンの開発した心理療法メソッドで、身体の特定の部分に意識を向け、そこにある微妙な感覚(これをフェルト・センスと呼ぶ)を感じ取ることで、クライエントが主体的に自分の身体と対話を行う。

で、その中に「目印を置く」という方法がある。あるフェルト・センスに目印を置いておくことによって、そにまた戻ってきたい時、戻ってこられるようにするためのものなのだが、それがインナージャーニーにも使えるのではないかと考えた。

そこで通常の手順通り、呼吸法によって潜在意識にアクセスした時点で、そこに目印を置いてきたところ、その後は呼吸法を必要とせず一気にその地点にアクセスできるようになった。

この方法は面倒な呼吸法をしなくてすむ上、セッションの時間短縮にもなるので、重宝している。が、ただそれだけの話なら、ネタとして小さすぎるので、わざわざブログの記事になどしない(私は記事1本書くのにメチャメチャ時間がかかるので)。だから、ここからが本論だ(つまり、今までのは前置きね)。


バイベーションというものがある。既に日本でも何度かセミナーが開催されているが、私は受けていないので具体的にどのようなものなのかはわからない。ただ、望月さんからその一部を伝え聞いたところでは、インナージャーニーと同じように呼吸法によって潜在意識の深いレベルにアクセスし、そこを癒す方法らしいが、インナージャーニーが常にその最も深いレベルにアクセスするのに対して、バイベーションではアクセスする深さを変えることができるという。

そんな話を思い出していた時、ふと、上に述べたやり方を応用することで、インナージャーニーでもバイベーションのようにアクセスする深度を変えられる方法を思いついた。その方法とは──


望月さんが言うように、インナージャーニーでアクセスしているのが潜在意識の最も深いレベルならば、それを一度でも体験すれば深度0のレベル(通常の意識状態)と最も深いレベルの2つがわかっているワケだ。

そこで、インナージャーニーでアクセスしたところに目印を置いておくのは上と同じだが、今度は深度0のレベルと目印を置いた最も深いレベルの間を例えば5等分して「上から2/5の深さに」みたいに指定してアクセスするのだ(難しいことは考えず、ただ心の中でそう指定してアクセスしさえすればいい)。すると呼吸法を変えるなどしなくても、好きな深さに一気に行くことができる。

5等分が荒すぎるなら別に100等分でもかまわない。理論的には「上から17/100の深さに」などというアクセスも可能だが、アクセスする深度をそこまで厳密に決めることに私はあまり意味を感じないので、まぁこれは趣味の問題かな。


更に言うと、キネシオロジーの筋反射テストを使って調べると、インナージャーニーでアクセスしているのは、実は言われているような「潜在意識期の最も深いレベル」ではないようだ。

本当の最深レベルを100とすると、私の場合はアクセスしている深度は約60。11/11に「第9期のエネルギー・マスター・セラピスト養成講座」にサポート・スタッフとして参加した際、受講生がワークしている途中でちょっと調べてみたが、人によって違いはあるものの全員60~80の範囲だった。

ということは、上に述べた深度を変えてアクセスする方法でも、例えば5等分して「上から6/5の深さに」クセスすることも可能だと思われる。理論的には。

だが、私の場合、そこに行こうとした瞬間、強い吐き気を感じるので断念している。もしかすると、そこまでのレベルに、しかも一気にアクセスするのは、現実に非常に大きな危険が伴うのかもしれない。もし試してみようと思うなら慎重に。そしてあくまで自己責任で。


バイベーションには他にも水中ワークなどがあって、日本ではセミナーの中で銭湯を借り切ってそれをやったりするらしいから、上の方法だけでバイベーションの全てがまかなえるわけでは全然ないが、インナージャーニーでも工夫次第でこのくらいのことはできるということで、今回はおしまい。


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