深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

カバラと「生命の木」 21

2020-04-23 15:05:49 | 心身宇宙論

「カバラと『生命の木』」の第21回は、第6セフィラであるティファレトについての「20」からの続き。

ティファレトは「生命の木」の至高の三角形に続くセフィロトの三つ組み(機能的三角形とも呼ばれる)の機能上の頂点に位置している。至高の三角形という第1の三つ組みに続くこの第2の三つ組みは、霊的発展を遂げていく個体(つまり霊的魂)を表す。霊的発展を成し遂げた霊的魂からは、人格が流出する。こうして、この第2の三つ組みは「大霊」、「高次の自己」、「聖なる守護天使」を形成する。内なる耳にしばしば聞こえてくるのは、この「高次の自己」の声に他ならない。

前回述べたように、「生命の木」の「中央の柱」は「意識の柱」でもある。我々が一般に意識として考えている脳意識は、第10セフィラであるマルクトのものである。我々がマルクトに囚われていると、それが我々の所有する全てになってしまうが、マルクトの扉はピッタリと閉じられているわけではなく、その隙間からアストラル界の光景、つまりイエソドの心霊意識を体験できる人が人々がいる。そしてそれができた時、高次の心霊現象を捉えることのできる真の見者に至る道が開く。それこそティファレトに固有の意識である。

このことについて動画で更に詳しく述べているので、それを貼っておく。

さて、あらゆる存在の源であるケテルは、原初の霊的エネルギーの変圧器にして配電器であるティファレトに反射する。我々はこのエネルギーを太陽光によって受け取ることから、ケテルを直接反射するものとしてのティファレトは、カバリストからセメッシュ、すなわち「太陽の天球」と呼ばれている。太陽は我々にとって生命の授与者、万物の源であり、それは父なる神の唯一の妥当な象徴である。そして我々はティファレトを通じて意識的にも無意識的にも、生命力の諸々の源に接触するのである。

太陽は顕現するエネルギーの象徴である。そして外面化された生命力の1つの例は、貨幣原理としての金である。なぜなら金銭とはそれ自体がエネルギーであり、金銭の交換とはエネルギー交換に他ならないからだ。金の隠された諸々の働きは人体に作用するホルモンのように、国家の政体に作用する。そこには潮の満ち引きにも似た、経済学では計れない宇宙的な諸法則が存在している。また病気は有機体の生命から借用する以外のいかなるエネルギーも持たないので、生命力を調整することこそが治療となるが、そのために祈願すべき自然神こそ太陽神である(太陽信仰が古代の「アスクレピオス」祭式の根幹にあったのはそのため)。

古代の伝承によれば、人はティファレトの身体的な対応を頭でも心臓でもなく太陽神経叢に持っていて、そこは太陽エネルギーの精妙な局面を拾い上げることができる、とされている。そのため、我々が太陽エネルギーから切り離され、その吸収を妨げられると、心身ともに病弱、虚弱になってしまう。それは太陽エネルギーからの物理的な隔絶だけでなく、自分自身の中にわき上がる太陽的なものを認めない場合(例えば性的抑圧)なども同様で、そうすると心霊的な健康を損なうことになる。それはケテルからの宇宙からのエネルギーを受け取る、ティファレト、イエソドを経てマルクトへと降りてくる回路を断ち切ってしまうことなのだから。このことから治療(施術)に「生命の木」を用いる場合、ティファレトの状態を調べ、それを整えることが、身体的側面においても精神的側面においても重要な鍵になることがわかる。


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