仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

イヤフォン(ゼンハイザー「CX300-II」)が屆いた

2011-10-31 22:30:05 | 日々雜感
29日に注文したイヤフォン(ゼンハイザー「CX300-II」)が屆いた。
樂天の某ショップで¥4,600+送料¥380。
最後の1個だつたらしく、私が注文したら在庫切れになつた。
ラッキーだつた。

Sennheiser カナル型ヘッドフォン CX 300-2 Chrome CX300-2 Chrome
クリエーター情報なし
ゼンハイザー



箱を開ける。
プラスティック?のパッケージが現れる。
こやつがしぶとい。
どうして、かういふ製品のパッケージは開けにくいのだらう。
いつもイライラしてしまふ。

なんとか取り出して、耳に裝着してみる。
すつぽりと耳の穴に收まり、いい感じ。
いままでのものは左耳のはうがうまく收まらなくて隙間が出來てしまつたのだが、これは大丈夫。
これなら電車の中でも聽きやすいかもしれない。

音については、あくまでも最初の印象だが、一言で云へば「太い」感じ。
低音がよく出てゐて、全體を支配してゐる。
高音はまあまあだが、纖細さには缺けるやうな氣もする。
以下、いくつかの曲を少しづつ聽いた感想を。

ムソルグスキー: 展覽會の繪(ラヴェル編曲)(セルジュ・チェリビダッケ/ ミュンヘンフィル)
「キエフの大門」でのティンパニがド迫力!
いままでのイヤフォンとは次元が違ふ。
これまで低過ぎて殆ど聞き取れなかつた1音が、あたかも腹に響く感じ(そんなわけないのだが)。

ベートーヴェン: チェロソナタ第3番 (ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ/Pf:リヒテル)
チェロの音が太く大きく擴散して聞える。
もう少し輪郭のくつきりとした低音が欲しいところなのだが。
でも、録音そのものにさういふ性格があるのかもしれない。
リヒテルのピアノは飴のやうな音で惡くない。

J.S.バッハ: ブランデンブルク協奏曲(グスタフ・レオンハルト/ブリュッヘン、ビルスマ、クイケン兄弟他)
通奏低音のチェンバロの音が綺麗に聞えてよい。

クープラン: クラヴサン曲集第13組曲 (ユゲット・ドレフュス)
纖細なチェンバロの音がやや太く聞えてしまふ。

ベートーヴェン: ピアノ協奏曲5番「皇帝」(グルダ/シュタイン指揮 ウィーンフィル)
冒頭のピアノの力強さと燦めき感は、よく表現出來てゐる。

モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲第3番(クレーメル/アーノンクール指揮 ウィーンフィル)
もう少しヴァイオリンのつややかさを期待してゐたのだが・・・
でも、まあ價格からすれば上等か。


とにかく、ムソルグスキーの「展覽會の繪」の最終曲でのティンパニには驚いた。
大編成のオーケストラ曲には向いてゐるやうだ。
しかし、ロストロ&リヒテルによるベートーヴェンのチェロソナタはいただけなかつた。
音が太過ぎて、チェロとピアノの姿が見えてこない感じ。
まあ、あくまでも屆いてすぐに聽いた印象なので、これから聞き込むにしたがつて印象も變つてくることだらう。
ともあれ、これでプラグの上を押さへながら眠るなどといふ曲藝をしないですむ。
ナイトキャップ・ミュージックがいつそう樂しめさうだ。






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