【２００９年公式戰】 7/17 ○ 阪神 ５－１ 讀賣 （東京Ｄ）

野球は最後の最後までわからない。
けふのゲームはその典型のやうな試合だつた。

３囘、４囘、７囘とチャンスをことごとく潰したタイガース打線。
９囘表１アウトで新井、鳥谷といふ打順。
正直云つて、もうダメだと思つた。
ところが、新井があたり損ねのラッキーなヒットで出壘し、鳥谷が初球を叩いて逆轉の２ラン。
さらに狩野がヒットで繋ぎ、代打・リンくんが２ラン。
讀賣のピッチャーが越智からマイケル中村に代はり、葛城がソロホームランでこの囘一擧５得點。
かういふことがあるから、野球は面白い。

３本のホームランは、すべてライトスタンドで讀賣ファンの密集してゐるところ。
リンくんのホームランをキャッチした讀賣ファンが、ホームラン・ボールをグラウンドに投げ返してゐた。
その氣持ちはよくわかる。
讀賣ファンにとつては、惡夢のやうな試合だつただらう。


阪神の先發は今季初登板の金村。
６イニングを投げて、被安打３、失點は龜井に打たれたホームランの１點のみ。
ほかの２安打はいづれも内野安打。
先發投手としては、十分に合格だ。
けふは勝てなかつたけれど、次囘に登板では阪神での初勝利をあげて欲しい。

７囘以降のリリーフ陣は、讀賣打線をパーフェクトに抑へた。
これもけふの勝因のひとつだ。

東京ドームで讀賣に勝つたのは嬉しいのだが、あへて云へば７囘の攻撃に疑問が殘る。
１點リードされてゐる状態で、ノーアウト２壘・１壘の局面。
１點を取りに行くためには、バントで３壘・２壘にしておくはうが得點出來る可能性は高いし、併殺を食らふ可能性は低くなる。
とくにけふのゲームでは、それまでにわづか２安打に抑へられてゐるだけに、連打が出る確率はきはめて低い。
あの場面で檜山を代打に送るよりも、バントで走者をすすめておいてから檜山を代打に出したはうがよかつたのではないか。
さうすれば外野フライでも１點取れてゐた筈。
送りバントの效用を理解してゐる眞弓監督にしては疑問の殘る戰術だつた。

なにはともあれ、けふ東京ドームで觀戰されたファンのみなさま、おめでたう！
こんなゲームを目の前で見られて羨ましい。

さて３連戰のアタマを取つたタイガース、あと２試合のうち１つ、出來れば３連勝といきたいものだ。




勝利投手 [ 阪神 ] アッチソン（4勝2敗0S）
敗戦投手 [ 巨人 ] 越智（5勝2敗8S）

セーブ
本塁打
[ 阪神 ] 鳥谷 7号(9回表2ラン) 、林 3号(9回表2ラン) 、葛城 2号(9回表ソロ)
[ 巨人 ] 亀井 9号(2回裏ソロ)

バッテリー
阪神バッテリー： 金村暁 、江草 、アッチソン 、藤川 - 狩野
巨人バッテリー： ゴンザレス 、オビスポ 、山口 、越智 、Ｍ．中村 - 鶴岡





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＜ナマ觀戰記録＞

【リーグ戰】 ７戰６勝１敗

○ 4/3（金） 阪神５－２ヤクルト （京セラＤ：開幕戰／先發：○安藤）

○ 4/7（火） 阪神１１－１０廣島 （新裝甲子園開幕戰／先發：久保、○江草）

● 4/9（木） 阪神２－４廣島 （甲子園／先發：●石川）

○ 4/16（木） 阪神４－３中日 （甲子園／先發：久保、○アッチソン）

○ 4/30（木） 阪神３－２横濱 （甲子園／先發：久保、○アッチソン）

○ 5/14（木） 阪神７－１廣島 （甲子園／先發：○安藤）

○ 5/25（月） 阪神４－３ロッテ （甲子園／先發：○久保）