仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

5月2日 : 高山驛~梅田

2007-05-04 12:24:20 | 仙丈放浪記
國分寺を後にして、高山驛に向かつた。
思ひの外、驛までは近かつた。
寫眞は、高山驛の出口改札口。
入り口の改札口は驛の構内にあり、待合室もあるが、出口はこちら。

大學時代に、金澤の大學に進學した高校山岳部の仲間と、笠ヶ岳の穴毛谷五ノ澤を登らうとしたことがあつた。
あれは1983年の8月末から9月にかけてのことだつたか。
私は京都から、彼は金澤から、それぞれこの驛に來て、ここで落合つた。
その時は、新穗高温泉近くの河原でテントを張つて2泊した。
天候不良のため、五ノ澤出合で引き返した。
歸りは私の乘る大阪行きの急行列車が先に來た。
友人はここで私を見送つてくれたのを思ひ出す。
あれから、はや24年か・・・



驛前の山水。
さすがは飛騨高山だと思ふ。



竹で出來た手水。
こんなところにも「らしさ」が感じられる。
これを、あざといと見るか、素直になるほどと思ふか。



<使用カメラ> :「 Nikon D80 」
<使用レンズ> :「 AF-S DX VR Zoom Nikkor ED18~200mm F3.5-5.6G (IF) 」


バスの出發時間まで、まだ1時間近くある。
仕方がないので、驛から道路を隔てたところにある、何とか云ふ横文字の喫茶店に入つた。
2階にも座席があるのに閉鎖されてゐて、1階の片隅にあるホコリだらけの狹いテーブルに案内された。
なんといふ、チンケな店なのだらう。
喫茶店といふのは、コーヒーを飮ますだけでなく、くつろぐスペースを提供する商賣だと思つてゐたのだが・・・
ブレンドが380円はともかく、こんな店でカフェラテ500円を拂ふ嫁はんは豪氣なものだ。

バスの出發が3時20分。
梅田着が8時10分。
5時間のバスの旅は、やはり堪へた。
列車でも4時間10分かかるから、時間的には1時間しかかはらない。
でも料金は半額。
バスを選んだことは正しい選擇だと思つてゐたのだが、いまとなつては、それも疑はしい。
列車なら中を歩くことも出來るが、バスは座つたままだといふことが大きな違ひだらう。

梅田からはタクシーを奮發した。
3千円ほどの出費だつたが、地下鐵もしくは阪急に乘つて、またバスに乘り換へるといふのが億劫だつた。
正直にいへば、見知らぬたくさんの人の流れの中を、驛まで歩くのが氣持ち惡かつたのだ。

嫁はんの實家に着いたのは、まだ9時前だつた。
ちやうど、リン・ウェイツゥが打席に入つたところだつた。
リンくんはヒットを打つたが、結局、三浦に完封負け・・・
タイガースはこの旅行中、ひとつも勝てずに連敗街道まつしぐら。
なんだか、懷かしい匂ひがして來たやうに感じるのは氣の所爲か・・・





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