仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『海の稜線』 黒川博行

2004-08-28 19:39:09 | 讀書録(ミステリ)
海の稜線

東京創元社

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著者名 :黒川博行   発行年(西暦) :2004 年 
出版社 :創元推理文庫   値段 :600-800円  
お薦め度 :☆☆☆☆


大阪府警搜査一課の「ブンと總長」シリーズ第一彈。
黒川博行の警察小説には他に「黒マメコンビ」シリーズがあるが、いづれも面白い。

この作品では、海運業の利權が問題となつてゐる。
新しく船を造るためには、古い船を廢船しなければならない。
廢船にした船の積み込みトン數に應じて、新しい船を建造することができるのださうな。
したがつて、もう使へないような古い船でも、それだけの價値があることになる。

こんなこと、この本を讀んで初めて知つた。
ただオモロイだけの小説ではない。


2004年5月21日讀了



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2 コメント

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タイトル (チョロ)
2004-12-27 18:00:23
黒川氏ははじめて読んだのだが、おもしろかった。あとがきにあるように、作家と実父がプロットや設定の段階でつながっている点も興味深い。

タイトルがひとりよがりになるものが多い中で、読後にピッタリとそのタイトルが当てはまった数少ないもののひとつでした。

黒川氏の他のオススメも教えてくださいな。
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お薦めは・・・ (仙丈)
2004-12-31 01:06:14
チョロさん、コメントどうもありがたう!



黒川さんの作品はそれぞれに味があつて面白いですね。

私が讀んだ中でのお薦めは、下のTrackbackを辿つてみて下さい。

黒川さんの作品を紹介してゐます。

「黒マメコンビ」シリーズは面白いですよ!

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