白熱の好ゲーム！

横濱とのゲームは、延長１１囘表、藤本の執念のポテンヒットで勝ち越し、タイガースが５－４で勝つた。

先發はタイガースが杉山、ベイ・スターズが天敵・三浦。
２點を先行され苦しいゲーム展開となつた。
しかし、あれは何囘だつたか・・・
杉山が自らタイムリー、鳥谷が同點の犧牲フライ、シーツが勝ち越しタイムリーで３得點。
３－２と逆轉した。

しかし、その後、これも何囘だつたか・・・
横濱も三浦自ら逆轉タイムリーで勝ち越し、３－４。
けふはピッチャーがそれぞれタイムリー・ヒットを放つといふ、まさに執念の試合展開となつた。

そのままでは終はらないのが今シーズンのタイガース。
７囘表だつたか、代打・スペンサーが三浦からホームラン！
打つた瞬間にそれとわかるホームランで、打たれた三浦は打たれた瞬間にがつくりとヒザをついてゐた。

この後は、タイガースは藤川・ウィリアムズ・久保田といふ、いはゆる「勝利の方程式」の繼投。
それでも、決して安心して觀てゐられるやうな内容ではなかつた。
滿壘のシーンを何囘觀たことだらう。
その度に、氣の弱い私は心臟に負擔がかかり、胃に穴があくやうな思ひをした。
私が早死にしたら、それは過勞死か、タイガース投手陣によるストレスか、その判定は難しいだらう。

判定といへば、タイガースが勝ち越した後の１１囘裏、審判の判定スタイルには不味いものがあつた。
送りバントを處理した久保田がセカンドに送球。
タイミングが難しかつた所爲か、審判は左手は横に擴げてセーフのジェスチャーながら、一拍おいて右手はアウト。
判定そのものは覆へらないのだから仕方ないが、あのやうな曖昧なスタイルは良くない。
解説の加藤博一も云つてゐたが、
このやうな素晴らしいゲームの進行をストップさせるやうでは、審判としての資質が問はれるのではないだらうか。

横濱の牛島監督は抗議してゐたが、あまりしつこい抗議をせず、ゲームを進行させてくれたので、好感が持てた。

ゲームセットとなつた判定も微妙だつた。
打者の佐伯は久保田の外角球に手を出しつつもバットを止めた。
球審はボールの判定。
キャッチャーの矢野のアピールプレイで３壘の壘審がアウトの判定をした。
正直云つて、バットが止つてゐたやうに見えたが、判定はアウトなので仕方がない。
氣になつたのは、球審が３壘壘審に判定を委ねる前に、３壘壘審がアウトを宣告したやうに見えたこと。
素晴らしいゲームの決着とつける重要な判定だつただけに、愼重なスタイルでの判定をして欲しかつた。

そして、意外な思ひがしたのが、ヒーロー・インタビュー。
アウェイのチームが勝つても、横濱スタジアムではヒーロー・インタビューを球場に流してくれるやうだ。
タイガースファンとしては、なかなか粋な計らひに感謝したいが、横濱ファンの氣持ちはいかがなものであつただらう。
たとへば甲子園で、兎が勝つたゲームでヒーロー・インタビューが球場に流れたらどうだらう。
タイガースファンは、決してお行儀の良いファンばかりではない。
想像するだに恐ろしい・・・・

それにしても、けふのゲームは白熱した素晴らしいゲームだつた。
半日をＴＶの前に釘付けにされただけの價値はあつた。
あしたもこの勢ひで、灣星を撃墜して貰ひたい。
貯金１３といふのは、數字的には縁起が惡い。
さつさと貯金１４にしてしまはう！