仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「十三の冥府」 内田康夫

2005-10-16 13:09:52 | 讀書録(ミステリ)
十三の冥府

実業之日本社

このアイテムの詳細を見る


お薦め度:☆☆☆

舞臺は青森縣。
いつものやうに殺人事件に卷きこまれる淺見光彦。
その背後には、古文書「都賀留三郡史」(ツガルサングンシ)が絡んでゐるやうだ。

といふ内容なのだが、ここに登場する「都賀留三郡史」といふのは、明らかに「東日流外三郡史」(ツガルソトサングンシ)のことである。
昭和の僞書のひとつだと云はれてゐるが、なかには未だにこれを信じてゐる人もゐるらしい。
眞贋論爭のあるものを、名前は變へてゐるとしても、僞書としてミステリーの筋立てに使ふのは如何なものかとも思ふ。
ま、面白ければ良いか。


2005年9月3日讀了


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「本当は怖ろしい万葉集」 ... | トップ | 「倭王卑弥呼と天照大御神伝... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿