仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

方針発表

2012-04-16 22:23:06 | 日々雜感
16時から、本社部門の管理職を集めて、方針発表会が行われた。

まず社長による、全社の方針の発表。
いきなり北朝鮮の話から始まり、中国、アメリカ、欧州の状況に話が及んだ。
そのような世界情勢を踏まえて、日本の現状についての解説。
ここまでで既に30分経過。
ようやく本題に入るかにみえたが、その前に事業の現状の説明。
実に論理的な構成なのだが、なかなか今季の方針に話が行きつかない。
しかし、その中で印象に残る言葉があった。
「これがわが社のミッションだ」

じつは、この会社には明文化された「ミッション・ビジョン・バリュー」がない。
企業のホームページにもないし、学生向けのサイトにもない。
それはもったいないと思い、入社早々、私は上司である常務に「ミッション・ビジョン・バリュー」を明文化して社員の士気高揚、学生へのイメージ訴求のツールにしようと提案していた。
昇給査定やら昇給額の決定やらで慌しい時なので、もう少し落ち着いてから社長に提案しましょうということになったのだが、まさにその話題が社長の口から出たのである。
これは私にとって、今季の方針発表以上に印象深かった。

社長の演説は1時間半に及んだ。
その後、役職任命・異動、昇進昇格の辞令交付。
当初はその進行を仰せつかっていたのだが、私自身が辞令を受ける立場だったので、その役目は全体の司会進行をつとめる部長が務めることになった。
昨日、ロイヤルスイートで阪神戦を観戦している時に、社長から入社式の司会進行が良かったとお褒めの言葉を戴いたので、もしかするとそれで私に進行役の話が来たのかもしれない。

続いて、部課長による決意表明。
決意表明というから、「頑張ります」程度の話だと思っていたのだが、皆さん具体的な業務目標を語っているではないか。
これはやばいと、人の話は上の空、聞いているふりをしながら、何を話そうか考えていた。
結局、人材確保と能力開発をメインに、思いつきレベルのことを話してお茶を濁した。

最後は辞令を受けた社員が社長を囲んでの記念撮影。
そんなことがあるとは知らなかったので、人事課に戻ったら常務から電話で呼び戻された。
「仙丈さん、常務が大至急戻ってこいって言ってます」
大慌てで5階上にある会議室に戻って、記念撮影に加わった。
その時の社長の言葉。
「おお、なんだか少し明るくなったな」
もちろん、私のスキンヘッドを踏まえての言葉である。
昨日といい、今日のこの言葉といい、少し社長に親しみが持てるようになった。




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