仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

「Reggie レジー」(全12卷) ヒラマツ ミノル

2007-07-27 17:11:37 | 讀書録(コミック)
「Reggie レジー」(全12卷) ヒラマツ ミノル
お薦め度:☆☆☆☆ /
2007年7月22日讀了


メジャー・リーグから日本に來てプレーをすることになつたレジー・フォスターが主人公。
彼はメジャーでも長年4番を打つて來た強打者なのだが、故障がきつかけで高年俸も禍ひし、所屬球團を解雇されてしまつた。
しかし、彼は自分はまだまだメジャーで4番を打つ力を持つてゐることを確信してゐる。
そして、日本で活躍することでメジャー復歸を果たさうと決意するのであつた。

しかし、彼は大きな勘違ひをしてゐた。
日本の「野球」とは、彼のプレイしてきた「Base ball」とは似て非なる代物だつたのだ。
「野球」とはスポーツなのだらうか、さういふ疑問すら彼の中で生じてしまふ。
このギャップを乘り越えて、活躍するレジーの姿には、滑稽を通り越して感動すら覺えた。

ちなみに彼が日本で所屬したのは「東京ジェントルメン」といふ球團。
日本球界の紳士を自ら任じてゐる、どこぞの在京球團を思ひださせる。
この球團のオーナーは、某鐵道會社のオーナーに似てゐるし、監督は弱小ヤ○ルトを優勝に導いたH監督に似てゐる。

この作品では平松監督といふ監督が登場するのだが、私はこの監督の奧さんと、飼ひ犬に惚れてしまつた。
なんといふ腦天氣な奧さんとワンコなのだらう。
この奧さんの人柄にふれるだけでも、この作品を讀む價値はあるといふものだ。

さて、「レジー」といへば思ひだすのが、かつて讀賣ジャイアンツに助つ人に來たメジャーの大物、 レジー・スミス だらう。
風貌といひ、やることなすことといひ、どうやら彼がモデルらしい。
この作品はあくまでもフィクションだらうが、それでも日本に來る「外人助つ人」たちは似たやうな苦勞をしてゐるのだらう。

私は阪神タイガースのファンだが、使へない外人が來ても、これからは、出來るだけ罵詈雜言を浴びせないやうにしようと思ふ。
あくまで、我慢できる範圍で、ではあるが・・・



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