仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

20110119 「沢田研二 2011 正月LIVE Ballad and Rock'n Roll」(@グランキューブ大阪)

2011-01-21 14:14:31 | 日々雜感
ロイヤルホテルの「リーチバー」でドゥシェス・ド・ブルゴーニュを飮んで 景氣附けしてから、隣のグランキューブ大阪へ。

開演5分前に席についた。
去年の6月に「JULIE with THE WILD ONES LIVE 『僕達ほとんどいいんじゃあない』 」を樂しんだ 時は2階席だつたが、今囘は1階席の前から17列目。
おそらくステージまでの距離は前囘の半分もないだらう。
周りはやはりお姉さまだらけ。
2つ前の列に私と同年輩の男性2人組が座つてゐたが、正直云つて周圍から浮いてゐた。
はたから見れば、きつと私も同樣なのかもしれないが。

ステージの照明が落とされ、しばらくするとスポットライトにジュリーの姿が浮び上がり、コンサートが始まつた。
「Ballad and Rock'n Roll」のタイトル通り、前半はバラード。
さすがに立上がる人はをらず、靜かな客席。
途中、ジュリーのMCがあつたが、「席に座つて、ぼくの成長したからだをじつくりご覽下さい」だつて。

休憩を挾んで、後半はロック。
みなさん、滿を持してゐたのだらう、一齊に立上がる。
私も負けじと立上がつたが(座つてゐたらステージが見えないもんで)、2列前の男同士ペアは泰然自若と座つたまま。
前が通路なので、座つたままでもステージが見えるのかもしれないが、それでもあの雰圍氣の中で座り續ける勇氣に敬意を表したい。

前囘同樣、お姉さまがたのパワーに壓倒された。
私の席からステージまでの間には、一番前のAブロックがあるのだが、そこには熱狂的なファンが多いらしく、後ろから見てゐても動きが統一されてゐる。
同じ訓練を受けたダンスチームでも見てゐるやうで面白い。
この曲にはかういふ動きと決まつてゐるのだらうな。
私の左隣の女性は、さうした畫一的な動きではないのだが、リズムに乘つた美しい動きを見せてくれた。
彼女の腕が動かされるたびに、香水の匂ひが漂つて來て、なにやら艷かしかつた。

それにしても、ジュリーは凄い。
62歳にしてこのパワー。
腹は立派に成長を遂げてゐるし、ジャンプしても高さがないけど、ステージの端から端まで動き囘つて歌ふ姿には感動をおぼえた。
そしてあのシャウト。
ジュリーがロックですかあ、なんて半分バカにしてたけど、とんでもない。
それにバックバンドが素晴らしい。
ロックを支へてゐたのは、まさにこのバックバンドなのだと思ふ。

アンコール(といふかオマケ?)が3曲。
その2曲目に、「時の過ぎゆくままに」を歌つてくれた。
う~ん、懷かしいよお!
なんか中學3年生にタイムスリップしてしまつたやうな錯覺。
この時、左の女性が私の肩を叩いて、そつとビノキュラーを差出してくれた。
「よろしければ、使つて下さい」
拜借してジュリーの顏を見た。
殘念ながら、レンズの視度が彼女と私ではかなり違つてゐるらしく、あまりよく見えなかつた。
それでも見ずしらずの中年オヤヂにビノキュラーを貸して下さつた優しく美しい女性に感謝!
さういへば、彼女はお姉さまではなく、40歳ほどに見えた。


コンサートが終はり、浮き浮きした氣分で、豫約しておいた「髭政」へ向つた。
夜風は冷かつたが、からだの中から元氣が湧き出てくるやうな氣がした。





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2 コメント

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Unknown (hiromi)
2011-01-22 10:42:00
ジュリー、鉄人バンドと離れるのですね。
新しいジュリーの始まりです。
期待しています!!
タイガース復活はあるのでしょうか?
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hiromiさん (仙丈)
2011-01-22 12:07:05
鉄人バンドて、カズさん、下山さん、泰輝さん、GRACEさん、ですよね。
あの素晴らしいバンドと別れるのは寂しい氣もしますが・・・
「平成のジュリー」から「奇跡のジュリー」へと加速したと云つたところでせうか。
タイガースが復活したら、例へ東京でも行きますよ(笑)
一徳さん、どんな顏して演奏するんだろ?

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