皆さん、よいお年を！

殘すところ、けふ一日で今年も終はります。

この一年を振り返ると、私にとつて決して順調な一年ではありませんでした。
２００７年に「うつ」が發病し休職、２００９年にはリストラされ、今年は再就職を目指してゐましたがそれもかなひませんでした。
ともすると自分の現況にうちひしがれてしまひ、「うつ」の谷間に沈み込むこともありましたが、ブログだけは毎日更新することを目標にしてきました。
じつはこの記事をアップしたことで、２０１０年は毎日更新することが出來ました。

平均すると毎日５００人ほどのかたが訪れて下さつてゐるのですが、顏が見えないだけに不安になります。
私のブログをどなたが讀まれてどんな感想をもたれるのか。
そんな不安を和らげてくれるのは、記事に寄せられたコメントやＴＢです。
讀んで頂けてゐるのだといふ實感、人と繋がつてゐるのだといふ氣持ち。
毎日更新することが必ずしも無意味ではないのだと、幾度も勵まされる思ひがしました。

世の中の役に立たず、家族の役にも立たず、いつたい自分の存在意義つて何だらう。
かうした自省が私にとつてしばしば「うつ」への引き金になるのです。
先日、 とあるドラマ で、失業した男が婚約者の女から
「あんたなんか、もう價値ないのよ！」
と云はれるシーンがありました。
結局その男は自殺するのですが、ああいふドラマは我が身に堪へます。
ひとりでズブズブと沈み込んでしまふのを踏みとどまらせてくれたのは、ブログの更新でした。
そのドラマについての記事を書くことで、打ちのめされてウェットになる自分自身をドライに客觀化することができました。
私にとつてブログを更新することには、自己淨化作用があるやうです。

つまらぬことを書いてしまひました。
申し上げたいのは、私がブログを續けて來られたのはコメントやＴＢをして下さつたかたがたのお蔭だといふこと。
さらに云へば、ブログを綴ることで辛うじて自分の存在意義を見出してゐる私にとつて、今年を無事に乘り切れたのは皆さんのお蔭だといふことです。
皆さん、どうもありがたうございました。
どうかよいお年をお迎へください！