仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 10月14日 (80年:單車の免許交付)

2011-10-14 00:31:27 | 昔の手帳から
【1980年】(1囘生)

8:30~17:00 下鴨署
¥1,700、印鑑、原付免許
台風19號、雨。
勇氣と選擇とをもつて行動の中へ自分を投げ込むこと(福永武彦「風土」)

火曜日。
單車の免許の交付日。
下鴨署 に行つて、免許を受け取つた。
9月30日 に學科試驗に合格してから、どれだけこの日が待ち遠しかつたことか。
これでやつと原付から卒業して400ccの單車に乘れる!

この日は台風19號が來て、雨だつたらしい。
かういふことをもつと手帳にメモしておけばよかつたのに、と今になつて思ふ。

福永武彦は、この頃、よく讀んだ作家のひとり。
この言葉は、下宿に籠りがちな自分に對する檄のつもりだつたのだらう。

風土 (新潮文庫 草 115-4D)
福永 武彦
新潮社




【1981年】(2囘生)

麻雀 (ヤマムラ、アサイ、ヨシカワ) +52、+¥1,500

水曜日。
麻雀をしてゐる。
じつに變つた面子だ。
ヤマムラは産大の2囘生で、同じアパートの住人。
ヨシカワは名前は覺えてゐるのだが、どういふ人物だつたのか思ひ出せない。
アサイとなると、そんな名前の人間が身の囘りにゐたかどうかもわからない。
たぶん、ヤマムラの友人なのだらうとは思ふのだが。



【1982年】(3囘生)

單車、車檢

木曜日。
單車を買つてから、はや2年。
車檢に出さなくてはならない。
その日のうちに返つてくる筈はないので、數日は單車なしの生活だつたのだらう。
せつかくなので、車檢代を書いておいてくれればよかつたのに。
さうすれば30年前の物價がわかつて面白いのだが。



【1983年】(4囘生)

單車をとりに枚方へ
HにTel (なんて言ひ草だ)

金曜日。
前日、枚方の塾へ單車で行つて、雨が降つたので單車を置いて電車で歸つた。
この日は、その單車をとりに枚方へ。
單車に乘つてゐて困るのは、雨。
視界は惡くなるし路面は滑りやすくなるし、なによりからだが濡れて氣持ち惡い。
あらかじめ雨具の用意をしてゐれば不快感はマシだが、突然の雨となるとどうしようもない。
氣合と根性で雨の中を突つ走るか、可能であれば單車をどこかに置いて歸るしかない。
たいがいは前者なのだが、今囘は單車を置いておけることが出來てラッキーだつた。

Hに電話。
どうやら、イヤなことを云はれたらしく、怒つてゐるやうだ。
何を云はれたのか覺えてゐないが、たぶん私のことだから電話では言ひ返せなかつたのではなからうか。
なにぶん氣が弱いもので・・・

以下は一般論。
だいたいにおいて、女性の云ふことのはうが正論なのだ。
ただし、その正論が論理的な筋道を辿らずに飛び出してくる場合、これはもう議論にはならぬ。
尻尾を卷いて退却するしかない。
沈默は金といふ言葉は、女と口喧嘩になる一歩手前の男のためにある言葉なのではなからうか。






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