持病

何を隱さう、私には持病がある。
「おでき」の出來やすい體質なのである。
學生時代、毎日單車に乘つていた所爲か、お尻によく「おでき」が出來た。

１０年ほど前から、それがひどくなり、１～２ヶ月に一度位の頻度で、「おでき」が出來るやうになつた。
ほつたらかして、そのままにしておくと、ひどい時には１０ｃｍほども腫れ上がることがある。
皮膚科通ひをするやうになつたのは、その所爲だ。

皮膚科の先生曰く、
「酒を辭めなさい。肝臟が弱るとおできが出來やすくなるし、長生きできないよ」
とのこと。
確かに、最近では、酒を飮んだら數日後に「おでき」が出來ることが多くなつた。

年末年始。
酒を飮む機會の多い時期だ。
内心はらはらしながらお酒を飮んでゐた。
そして、つひにその時がやつてきた。
きのふから、出來たのである。
左足の腿の裏側、椅子に腰掛ると、ちやうど座面のへりがあたるあたり。
淺く腰掛ることでなんとか胡麻化せるが、トイレではさうもいかない。
自業自得とはいへ、困つたものである。

けふ、會社の歸りに、通ひ附けの皮膚科に行つて、抗生物質を貰つてきた。
いつも多目に處方してくれるので、餘つた藥は次のときに使へる。
なりかけの時に藥を飮むと、惡化してから飮むのと較べて、壓倒的に治るのが早い。
きのふ、けふと、前囘の殘りの藥を飮んでゐたので、たぶんあと２日も飮めば治るだらう。

酒を飮まなければよいではないかと思はれるかもしれないが、なかなかさうもいかない。
なるべく飮む機會は減らさうと思つてはゐるのだが・・・