いましがた、實業團驛傳を見てゐたら電話が鳴つた。
たぶん嫁はんの實家からだらう。
さう、思つたのだが。
「え?、あ、はい。あけましておめでたうございます。少々お待ちくださいませ」
ん?實家からぢやなささうだな。
「誰から?」
「I原さんから」
I原といふのは、C高山岳部の同期の男で、いまは北陸地方で醫者をしてゐる。
最後に會つたのは18年ほど前で、その時は學會で大阪で出て來たとかで私のアパートで飮み、シュラフで寢て貰つた。
それ以來、電話で話したことすらない。
いつたい、なんでいま電話が?
「おまへ、プータローつて何だよ!」
いきなりかよ。
「いや、2007年にうつになつて・・・、」
「それは知つてる」
「え?何で?」
「バカヤロー、おまへが年賀状で書いてきたんぢやないか!」
「あ、さうやつたかな。で、2009年にリストラされて」
近況報告。
「住宅會社から藥屋にかはつて、うつになつてリストラされて、プータロー2年目に突入か?年賀状だけでも心配するだらうが」
「すまん」
「大丈夫なのか?いま收入は?」
「ない」
「家族は?」
「嫁と犬1匹」
「子供がゐないのは幸ひかもな」
「ああ」
いつたい何を云はうとしてゐるのだ、コイツは。
「金がなければ送つてやるぞ。オレは醫者だから人並以上には金を持つてるからな」
「ありがたう。ニッチもサッチもいかなくなつたら、その時は頼むかもしれん」
「いいか、死ぬなよ。死ぬ時はその前に必ずオレに電話しろよ」
「・・・・」
「なんだか泣けて來たぢやないか。」
聲が心なしか顫へてゐる。
「いいか絶對死ぬなよ」
ヤツは心配してくれてゐたのだ。
心配をかけて申し譯ない。
輕い氣持ちで自虐的に「プータロー2年目に突入した」なんて書かなければよかつた。
でも、嬉しい。
心配してくれるヤツがここにもゐた。
オレは倖せな人間だ。
つくづく、さう思つた。
I原、ありがたう。
大丈夫、まだ死なないよ。
たぶん嫁はんの實家からだらう。
さう、思つたのだが。
「え?、あ、はい。あけましておめでたうございます。少々お待ちくださいませ」
ん?實家からぢやなささうだな。
「誰から?」
「I原さんから」
I原といふのは、C高山岳部の同期の男で、いまは北陸地方で醫者をしてゐる。
最後に會つたのは18年ほど前で、その時は學會で大阪で出て來たとかで私のアパートで飮み、シュラフで寢て貰つた。
それ以來、電話で話したことすらない。
いつたい、なんでいま電話が?
「おまへ、プータローつて何だよ!」
いきなりかよ。
「いや、2007年にうつになつて・・・、」
「それは知つてる」
「え?何で?」
「バカヤロー、おまへが年賀状で書いてきたんぢやないか!」
「あ、さうやつたかな。で、2009年にリストラされて」
近況報告。
「住宅會社から藥屋にかはつて、うつになつてリストラされて、プータロー2年目に突入か?年賀状だけでも心配するだらうが」
「すまん」
「大丈夫なのか?いま收入は?」
「ない」
「家族は?」
「嫁と犬1匹」
「子供がゐないのは幸ひかもな」
「ああ」
いつたい何を云はうとしてゐるのだ、コイツは。
「金がなければ送つてやるぞ。オレは醫者だから人並以上には金を持つてるからな」
「ありがたう。ニッチもサッチもいかなくなつたら、その時は頼むかもしれん」
「いいか、死ぬなよ。死ぬ時はその前に必ずオレに電話しろよ」
「・・・・」
「なんだか泣けて來たぢやないか。」
聲が心なしか顫へてゐる。
「いいか絶對死ぬなよ」
ヤツは心配してくれてゐたのだ。
心配をかけて申し譯ない。
輕い氣持ちで自虐的に「プータロー2年目に突入した」なんて書かなければよかつた。
でも、嬉しい。
心配してくれるヤツがここにもゐた。
オレは倖せな人間だ。
つくづく、さう思つた。
I原、ありがたう。
大丈夫、まだ死なないよ。
心配してくださる人がゐるといふ倖せを噛みしめて、今年こそは何とかしなくてはと思ひました。
今年もよろしくお願いいたします。
仙丈さんの日記を読み、支える人の存在がいかに大事か、そして人を支える気持ちがいかに大事か、すごく感じました。
みんな支え、支えられて生きている、そこを忘れなければ万事うまくいくように思うのですが。
今年もタイガース情報、グルメ情報、もろもろ期待しております。まずは優勝の奪回ですね。
やっぱり一番の元気の源はタイガースですよ!!
ほんたうに有難いことです。
タイガース、今年はきつとやつてくれるでせう。
樂しみですね!
今年もよろしくお願いします。
また近々一献行きましょう。
時間の食べ方は知っておくと損はないです。。
串なかなかのシェフが独立したので、近々行きましょう。
ぜひ、また一獻!
串もいいですね。
福島の「髭政」もなかなかいいですよ。