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お薦め度:☆☆
八切止夫といふと信長について書かれた本を思ひ出す。
(「信長殺し、光秀ではない」)
ずゐぶん前に讀んだ筈だが、なかなか斬新な説の本だつた記憶がある。
そこで、古代史に關しても斬新な説を開陳してゐるに違ひないと本書を讀みはじめた。
まづ、この本を讀むのに11日かかつた。
300頁にも滿たない本だといふのに、である。
その主な理由は、第一に、文章の讀み辛さにある。
時として主語と術語が照應しない。
これは日本語として問題がある。
第二に、そもそも古代史の本ではない。
もちろん古代に言及してはゐるのだが、それは話の流れの中で觸れるだけ。
ここで書かれてゐるのは、主として、「特殊」(本書の表現である)の成立に關すること。
そして、それは簡單に要約すると、日本に渡來してきた異民族が日本原住民を彈壓してきたといふこと。
つまり、「特殊」とは抑壓され續けて來た日本原住民の住居地だといふわけである。
私の興味や期待した内容と懸け離れてゐるために、讀んでゐるとすぐに眠くなつてしまふ。
なんとか頑張つて讀了したのだが、11日もかかつてしまつた。
唐=藤=藤原氏。
橘=契=契丹からの渡來人
源=元=日本海から渡來した大陸系騎馬民族
平=南方から渡來した海洋民族
さて、いつたい根據は如何に。
2006年1月15日讀了
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