NHK大河ドラマ「江～姫たちの戰國」第１話

けふからＮＨＫ大河ドラマ「江」がスタートした。

江といへば、お市の方と淺井長政の間に出來た３姉妹の３女。
のちに徳川秀忠に嫁ぐことになる。
長女の茶々と比べるといかにも地味な存在だ。
このやうに地味な存在が、果して１年間といふ長い期間、ドラマとして成立するのだらうか。
かなり懷疑的なスタンスで見てゐた。

さて、それはさてをき、俳優たちはたいしたものだ。
家康役が北大路欽也だといふのがその最たるものだが、淺井長政役の時任三郎もいい演技をしてゐた。
お市役の鈴木保奈美、ずいぶん久しぶりに見たが、年をとつたのは別にして以前よりもいい演技だつたやうに思ふ。
信長役の役者は、私の目からはいまひとつに見えた。
まあ、わづか１時間餘りの時間だつたので、評價するには時間が短か過ぎるかもしれない。

一番印象に殘つたのは、江役の赤ん坊だ。
私は赤ん坊やガキが嫌ひで、特に赤ん坊など猿にしか見えないので困るのだが、あの赤ん坊の可愛さには參つた。
さすがに配役では名前が出てゐなかつたやうだが、あの赤ん坊はもしかしたら將來大女優になつたりして。
次に良かつたのは、茶々役の少女、蘆田愛奈ちやん。
幼いながらも、セリフはしつかりしてゐたし、表情も良かつた。
一昨年の加藤清史郎くんのかはいさに匹敵するかも。

３姉妹は、長じてからはそれぞれ、茶々が宮澤りえ、初が水川あさみ、江が上野樹里が演じるらしい。
初と江のキャスティングを見ると、私などは「のだめカンタービレ」を思ひ出す。
のだめと清良が姉妹なのか？
なんてね。
私は、上野樹里は凄い女優だと思つてゐるので、このドラマはそれだけで樂しみだ。
盛り上がりに缺けるやうな豫感がしてゐるが、それはそれ。
果して最後まで見るだらうか。
ここ數年、ＮＨＫ大河を最後まで見たことがないので、自信はないのだけれど。


あ、さうさう。
あの板敷の間でのシーン、あれ京都の岩倉實相院だよなあ。
庭の樣子といひ、床の艷といひ、きつとさうだと思ふ。
ああ、お懷かしや！