そらいろ

旅とアートの雑記帳… 旅・自転車・写真・音楽・陶芸など身近な話題を気の向くままに…

9日間の記録 (後篇)

2013-03-22 | トピック
 前回の続きで、入院生活後半です。  事件が発生しましたよ。

【15日(金曜日)】 

 朝、お掃除のおばさんが談話室のゴミ箱から『ワンカップ』の空き瓶を発見!

 「いったい誰ヤイ!」

 ちょとした騒ぎになる。どうも怪しい人の目星はついていたようだが、午後になって同室の○○さんがドクターからイエローカードをもらっていた。無断でに院外に出て、近くのファミマで買ってきたらしい。次に見つかったら強制退去のようだ。
 その日の夜間、抜き打ちで懐中電灯をかざしたナースが病室を見回りに来ていた。このおじさん、全く信用されていない。

 さて、院内に「ローソン」がある。術後初買い物でリップクリームとシュークリーム、ペットボトルを購入。テレビは不要と思っていたが、テレビカードを1000円分買ってしまった。ちょっと余裕が出てきたようだ。

 食事以外の時間は大半を談話室で過ごす日課になった。浸出液が10ccを切れば、傷口のチューブを抜けるようだが、昨日の24時間で23ccだった。24時間単位で1日分の量を測定するとのことで、深夜0時にナースがベッドの中の袋を確認に来る。基準時間を朝6時とかに変更できないものかと思った。
 
 夜、やっぱり腰が痛い。

【16日(土曜日)】

 朝、点滴に痛み止めを入れてもらった。抗生剤の投与も朝夕の2回続いている。「ローソン」に行ったついでに建物の外に出てみた。敷地の梅が満開。ほんの数日の経過なのに、季節の移り変わりは早い。




【17日(日曜日)】

 浸出液が7ccに減り、傷口のチューブを取り外した。チューブは意外に皮膚の奥まで入っていた。痛みは感じなかった。すこぶる順調に来ているようだ。
 主治医は、ほぼ毎日泊まり込んでいるらしい。「今が一番働ける時だから」と話していた。 … 感心!

〈遠くからのお見舞いあり〉



【18日(月曜日)】

 傷もしだいに癒え、時間をもてあまし気味になる。仕事の方も気になり各所に電話やメール。
 夕食後に抜糸。でも、一部完全には付いておらず、少し糸が残った。昨日からそのあたりにちょっと痛みがあった。寝返り時に引っ張られたのかもしれない。


【19日(火曜日)】

 夕方、抜糸が完了。抗生剤の点滴も終了となり錠剤に変わる。
 
 明日は祝日にあたるため、前日会計を済ませた。その途中、検査室の通路に置いたある車いすとストレッチャーがあったが、使用可能と書いてある。




【20日(水曜日)】

 朝食後に荷物の整理をして、9時30分に無事退院に漕ぎつけた。さすがに疲れが溜まったらしく、車の助手席でしばらくぼんやりしてしまった。
 帰り、府中駅近くの「さくら通り」を廻ってもらい、ほころびかけの桜をフロントガラスから眺めた。



 
 (おわり)

 次回からは、今回の入院で気づいたこと、思うところをいくつか書きます。