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肩の凝らない漢方の話

漢方薬にまつわるあれこれを、気の向いた順に語っていきます。
私たちの生活に根差した漢方の世界をご紹介します。

暮らしと健康 ~肝の弱り~

2024-03-29 15:19:00 | 暮らしと健康

 春は「肝」に影響を与えやすい季節です。
 東洋医学では「肝」は、
 ※「気」「血」の流れをコントロールする。
 ※「血」を蓄え、全身の「血」の量を調整する。
という働きをすると考えられています。

 春は、「肝の気」が高ぶりやすくなります。
この時期に怒りすぎる。強い風に当たる。などするとさらに「肝」を傷つけてしまいます。
のぼせる。イライラする。目が充血する、目が見えにくくなる。涙が多くなる。
爪がもろくなる。声が大きくなる。強い口調でよくしゃべる。足や手がつる。
口が苦い。脇が重い、痛い。
これらは「肝」が病んでいるサインです。
これらのサインに気づいたら、春の養生法『ゆったりのびのび』を思い出して、
一日のうちに少しでも緩める時間を見つけてください。
(詳しくは 漢方コラム 漢方小噺~春の過ごし方~をご覧ください)

「肝」を元気にする食材は、酸っぱい味の物。にら。鶏肉などです。
木の芽の酢味噌和え。鶏肉とニラの炒め物、鶏肉入りの酸辣湯もよさそうですね。
 不調が強くてつらい方は、
「肝の熱」を鎮める。「気」をめぐらす。「血」を補う。
など。おひとりおひとりの状態に合わせた漢方薬がお勧めです。

最近、なんだか調子が悪い。
「どこも悪くないですよ。」「様子を見ましょう。」と言われたけれど…
そんなモヤモヤ解消に漢方を試してみませんか?
あなたの体質に合った漢方薬をご紹介します。
何日分からでもお試しいただけます。相談は無料。お気軽にご相談ください。
詳しくはホームページから ⇒ https://hiroekanpo.co.jp/

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漢方小噺 ~春の過ごし方~

2024-03-16 10:49:08 | 漢方小噺
 春は、寒かった冬が過ぎ、植物が芽生え、虫や動物も動き出し、生命の輝く季節です。
中国の古い医学書「黄帝内経」によると、春は「発陳。すべての物が発生し、つらなる季節」だそうです。
万物が生き生きと芽生え、栄える季節というわけですね。

その春の養生法は、次のように記されています。
*夜は早く床に入り、朝は早く起きる。
*朝、ゆったりと散歩し、体をのびのびと動かす。
*頭や体を締め付けるような髪型、服装はやめる。
*急激な労働をしない。
*冬の間にしまい込んだ志を思い起こす。
このように『すべてをゆったりとのびのびさせる』

 人も自然の一部です。春に芽生える万物と同じように、心も体ものびやかに、
冬にため込んだ陽気を発生させれば、健康で長生きできると説いています。
 とはいえ、今の世の中、4月から生活や仕事の環境が変わる方も多く、緊張したり、頑張ったりしがちですよね。
また、真面目な方ほど「早寝早起き」を意識しすぎて、できないと自分を責めてしまうことも。
引き締めすぎている自分に気づいたら、『春はゆったりのびのび』を合言葉に、大きくうーんと伸びをして、力を抜いてみてください。
少しスッキリしますよ。
「意訳黄帝内経素問」小曽戸丈夫+浜田善利共著、築地書館を参照しています。

最近、なんだか調子が悪い。
「どこも悪くないですよ。」「様子を見ましょう。」と言われたけれど…
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暮らしと健康 ~湿の多い時の過ごし方~

2024-02-14 14:30:32 | 暮らしと健康

暮らしと健康 ~湿の多いときの過ごし方~
 前回の投稿にも書きましたが、2024年は、十干十二支では、甲辰(きのえたつ)の年です。
中国の古い医学書「黄帝内径 運気篇」によると、今年は、「土」の影響が強く、湿気の多い一年になりそうです。
どんなことに注意して過ごしたらよいでしょうか。  

 その前に「土」について、少し説明します。
東洋医学の考え方のひとつに五行説(ごぎょうせつ)があります。
この世のあらゆる事物、現象は、木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)の五つの要素からできているという考え方です。
このうちの「土」の性質は、万物を育てる力。水を吸いとり制するので、湿が多くなると考えるのでしょう。

 体の中で、湿の影響を受けやすいのは、脾・胃です。
日ごろ丈夫な人や自然治癒力のある人は平気ですが、弱い人は要注意です。
口が苦い、口内炎ができやすい、唇が荒れる、よだれやしゃっくりが多くなる、無性に甘い物が食べたくなるのは変調のサインです。
食事の量を加減し、消化の良い物をとるようにしましょう。
また、脾が病むと思い悩んだり、無意識に鼻歌を歌ったりするそうです。
そんなときは、「胃腸が弱っているせいで悩むのね!」と気持ちを切り替えて、脾・胃を労わってあげましょう。

最近、なんだか調子が悪い。
「どこも悪くないですよ。」「様子を見ましょう。」と言われたけれど…
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漢方小噺 ~2024年はどんな年~

2024-01-25 17:21:17 | 漢方小噺

年明けから、大きな災害がありました。犠牲になられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。
 被災された方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く安心して暮らせる日が来ることをお祈り申し上げます。

 2024年は、十干十二支では、甲辰(きのえたつ)の年です。
中国の古い医学書「黄帝内径 運気篇」によると甲(土運太過)の年で、十二支が辰(土用の位)。
運と位が一致している年を歳会といい、一般に気候が平穏だそうです。

 甲辰の年は、太陽司天・土運太過・太陰在泉で、この年は社会の動きも平穏。
万物は、順調に成長し、繁茂します。
ただ、雨が多く、湿った日が多くなりやすいそうです。
これ以降は、記述通り、平和で穏やかな年になることを願うばかりです。

 この「運気篇」は、天気の変化を
5,6,10,12,30,60年のリズムで統計を取って規律を見つけ、記した書物だそうで、その出典には諸説あります。
また、2000年以上も昔の話なので、現代にあてはめるには無理がありますが、
先人の知恵と思考をたどるのも面白いと思いご紹介しました。
「意訳黄帝内経運気」小木戸丈夫+浜田善利共著(築地書館)を参照しました。
実は、もっとたくさんの記述がありなかなか興味深い書物です。
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★薬食同源★ 旬を食べる「柿」

2023-10-12 14:48:00 | 薬食同源

秋の果物といえば柿ですね。
柿は、万葉集や源氏物語にも登場する、古くから身近にある果樹です。
柿は、実だけではなく、葉、ヘタ、木すべてが役に立ち、捨てるところがありません。

生の実には、ビタミンCの他、カリウム、βカロチン、ペクチンなどを多く含み、風邪や動脈硬化の予防、美肌効果、悪酔いや二日酔いにも効くといわれています。
むかしから、「柿の実が赤くなると、医者が青くなる。」と言われるほど、栄養価の高い果物です。
ただし、胃腸を冷やすので、食べすぎには十分注意してください。

干し柿は、炭水化物、カリウム、食物繊維を多く含み、疲労回復、便秘改善や生活習慣病の予防に効果があるといわれています。

柿の葉には、とてもたくさんのビタミンCが含まれています。
柿の葉で作ったお茶は、血管を強くし、血液をサラサラにするといわれており、生活習慣病や風邪、老化の予防に良いといわれています。
柿の葉茶は、6月から9月にとった柿の葉をきれいに洗い、2日ほど陰干しし、2~3分蒸して、細切りにし、完全に乾燥させます。これに熱湯を注ぎ、10分ほど蒸らし濾していただきます。

柿の渋は、染物や団扇、和傘、渋紙などの工芸品にも使われますが、民間薬としても使われます。
盃1杯の柿渋に同量の大根おろしを加えて飲むと高血圧や脳卒中の予防になるそうです。

柿のヘタ(柿帯 シテイ)は生薬として漢方薬に使われています。
しゃっくりの特効薬で、癌の治療中に頻発するしゃっくりにも効果があることが、国立がん研究センターのHP等でも紹介されています。しゃっくりでお困りの方は、一度お試しください。

また、柿の木は、硬く磨くと光沢がでるため、指物や床柱、茶道具などに使われる銘木だそうです。 

古くから余すことなく愛用されてきた柿。その花言葉は「自然美」「恩恵」。旬の今、柿の恩恵にあずかってみませんか。
柿の葉、柿のヘタ。取り扱っております。興味のある方は、一度お問い合わせください。

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