いつもの物持ちの良い叔母が、昭和17,8年頃通っていた
家政学校(4年制女学校・2部2年通学)の教科書です。
暗黒のイメージのあるあの戦時中に、こんなにきれいな
カラーの教科書を使っていたなんて思いませんでした。
右は着物のたたみ方を示したページの一部。
左の模様は、子供用の着物などに幅の広い紐が縫い付けて
ありましたが、その紐を縫い付けるための模様。
幾何学模様に糸を縫いつけるあの手法、60才代以上の方、
思い出してください。
これは、和服の部分縫いサンプル。袖の部分だけを作
って袖口の縫い方などを勉強しているわけです。
巾着袋(これは匂袋かな)懐紙入れなどもあります。
それにしても彩が今とぜんぜん変わらぬあでやかさ
に驚くわけです。
汚いもんぺで逃げ回っていた時代に、こんなのうそだ、
特別恵まれた家庭だったんじゃないの?
と言われるかも知れませんが、祖母が女手ひとつで
三姉妹を育て、手芸の好きな叔母を死ぬ思いで家政
学校に通わせていた普通の家庭の女の子の持ち物
です。
フランス刺繍の練習布。
フランス・・・なんて敵性語を使っていたのかしら?
と、不思議です。
ちなみに先日紹介しました「60年前の防空頭巾」
西日本新聞終戦記念記事に掲載されました。
「千鳥が淵幻想」もよろしく
神代植物公園の「ダリア」を追加しました。
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