昨年の関東遠征の際に柏レイソルユース時代の教え子、明治大学サッカー部三浦コーチからユース出身の初蹴りに誘われ12年ぶりに柏のピッチに立つことが出来た。
当時から臨場感と迫力のあるゲームが堪能できる会場として有名だった日立台にあるホームスタジアムは、ゴール裏に陣取る応援席のホーム側とアウェイ側が入れ替わり、門構えも見違えていて一度は足を運びたくなるような素晴らしい雰囲気に包まれていた。
日立サッカースクールから始まり日立柏ユース→柏レイソルユースと育成部門の組織作りから現場の指導まで走り続けた12年間を懐古しながら、苦楽を共にしたユース出身のOB達とゲームで汗を流した。容姿は変われど面影とプレースタイルは当時のまま。中でもサッカーはユースで卒業、猛勉強して税理士になった東浦には驚いた。あのやんちゃな選手が…(笑)
他のメンバーも立派に成長していたのを嬉しく思い、安堵した瞬間だった。
楽しい一時は2時間近く続いたが、磐田に帰着して1週間後に嬉しいメール
が届いた。発信元は名刺を渡していた柏レイソルトップで活躍する近藤選手
だった。内容は…
「成嶋さん旅行に行ってて連絡遅れました。柏レイソル近藤です。 登録しておいてください!宜しくお願いします。」
「ありがとうございます。今の自分があるのは成嶋さんがユースのセレクションに合格させてくれたからです。あれが自分にとって一番の転機でした。まだまだ頑張ります!!」
当然にして私は選抜してチャンスを与えただけで、君にチャンスをものにする力があったのです…と返答した。上へ行けば行く程に縁遠くなる選手と指導者にあってこんな冥利を感じられる事はない。些細なことかもしれないが記憶を鮮明に留めておき改めて御礼のメッセージを届けてくれた近藤選手、そして今初蹴りの案内と参加する機会を与えてくれたユースOB諸君に感謝している。
「ありがとう!」
現在、柏レイソル強化部トップ、育成部の指導スタッフにも一緒に歩んできたユース育ちの人間が数多く存在する。 現役トップ主将の大谷選手もその1人である。私は当時からピッチの内外で良い事と悪い事を濁さずに伝え続けてきたが、表裏のない信頼される人間をだからこそ表舞台で活躍できるものと確信している。現在は大学スポーツに関わっているが、サッカーというチーム競技が選手を創りあげていく中で、人間としての成長に寄与できる指導者であり続けたいと思う。
「わざわざ写真を送ってくれた俊輔に感謝!!」
~成嶋~
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