杉森神社の物語(令和編)東広島市河内町~癒しの風景

田舎で0から宮司をやってみたかったんです。好んで信じて楽しみながら奉仕をしています。

6月の日記8 御霊を考える

2021-06-08 18:51:52 | 神職・宮司なるためのコーナー

6月8日

健診日、悪玉OK、不整脈順調!

午後、茅の成長具合の状況確認、亀山神社で御霊について議論

御霊の話を真剣に議論する場所は、神社界広しといえど、なかなかありませぬ。

本居宣長は『古事記伝』で隠れる意について「隠而は、顕国を去て、黄泉国になり」とし、隠れるのは御身であるとして「此世間にありとある幽事は、悉に此大神(大国主神)の所知看すことぞかし、さて如是隠坐は、現御身のこと、上に僕(あが)住所者(すみかは)云々とあるは、此国に留めたまふ御霊の、鎮坐む處を云なり、此差別よくせずは混(まぎ)れぬべし、凡て神代の事は、此現身と御霊とのことを、只一さまに云伝へたる【これ上代の意なり】故に、まぎらはしきこと多かり、【伊邪那岐大神の御事を、書紀に、登ㇾ天報命、仍留宅於日之少宮とあるは、現御身の御事を申し、構幽宮於淡路之洲、寂然長隠と申し、又此記に、坐淡路之多賀と申せるなどは、皆御霊の鎮座を云、又須佐之男大神、現御身は根国に就(いでまし)て、御霊は、出雲の熊野に坐たぐひ、猶おほきを思ふべし】」と解き、顕幽の関係については「始に伊邪那岐大神と伊邪那美大神と分れて、顕国と黄泉国とに帰(いでま)し、其御子天照大御神と須佐之男大神とも、又顕国と黄泉国とに相分れたまひ、今又其御子孫相分れて、終にかく顕(あらはにごと)と幽(かみごと)とを所知食すべく、永く定まりぬる、其間の種々の事皆、顕と幽と相交りて、幽より顕を助け成就(なせ)り、これかの御禊段にも委曲(つばらか)に云る如く、善は惡より生る理りを、終始をよく考へわたして、曉(さと)るべきなり」と日本人の霊魂感にかかわることが解釈されている。

墓守りの人が絶え、子孫が絶える家々の御霊に対して、最後にどのような祭祀を行うか、急務なテーマであることは間違いない。 

落ち葉の焼却用ドラム缶が到着しました。ご縁に感謝感謝

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平成23年宮司就任時から令和元年5月31日までの物語

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 6月 1日 午前10時 月次祭

 6月30日 午後2時 夏越の大祓

 7月1日 月次祭午前10時

 

 

 

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