猫を飼っていました。
もう かなりの高齢でした。
元気がないなと気づき 本来の飼い主である息子に
「最後のときを迎えようとしてます。 何も食べなくなったし ミルクも水も飲みません
ところで家に来たのはいつだったかしら?」
と メールをしました。
その日の夜 イカのおさしみを3切れほど食べ
「あら、まだまだ元気なのかしら?」と 少しホッとし、 今日は 一緒に寝ようと
布団の中に放り込み 私も横に寝ました。
いつもなら グルグルと言いながら安心して眠るのに その日は
何処にそんな元気が? と言う勢いで 布団をけって飛び出し
どうしても外に出たいと言いました。
それっきりでした。
夜中に懐中電灯片手に庭中を探し回り 朝になるとご近所を探し回り
次の日は近くの公園を3箇所
でも どこにも居ませんでした。
息子にメールを入れると
「死んだ姿を見られたくないのでしょう。探さない方が良いと思います」
と 連絡が入り 「猫は死を悟ると姿を消すと聞いた事があります 本当だったのですね
まさに 完璧な一生だったのではないですか」 と 結んでいました。
1991年春生まれ。 21歳の超高齢でした。
我が儘のあまったれが 最後は猫のプライドを示し尊厳を貫いて
一人旅立ったのでした。
どうして?? どんな気持ちで?? 腕の中で息を引き取らせてやりたかったのに・・・・
残念で 残念で 気持ちのやり場がなく・・・
でも 残念なのは私の我が儘。
「あっぱれ!」 と言って 笑顔で送ってやりましょう。
と ・・・・ これも 気持ちの整理の一つかしら・・・・
まだまだ 駄目な私です。