暇にあかせて

作ることが好きです。
木でも布でも 新しい
形にします。

旅立ち

2012-03-18 20:20:29 | 日記

猫を飼っていました。

もう かなりの高齢でした。

元気がないなと気づき 本来の飼い主である息子に

「最後のときを迎えようとしてます。 何も食べなくなったし ミルクも水も飲みません

ところで家に来たのはいつだったかしら?」

と メールをしました。

その日の夜 イカのおさしみを3切れほど食べ

「あら、まだまだ元気なのかしら?」と 少しホッとし、 今日は 一緒に寝ようと

布団の中に放り込み 私も横に寝ました。

いつもなら グルグルと言いながら安心して眠るのに その日は

何処にそんな元気が? と言う勢いで 布団をけって飛び出し

どうしても外に出たいと言いました。

 

それっきりでした。

 

夜中に懐中電灯片手に庭中を探し回り 朝になるとご近所を探し回り

次の日は近くの公園を3箇所

でも どこにも居ませんでした。

息子にメールを入れると

「死んだ姿を見られたくないのでしょう。探さない方が良いと思います」

と 連絡が入り 「猫は死を悟ると姿を消すと聞いた事があります 本当だったのですね

まさに 完璧な一生だったのではないですか」 と 結んでいました。

1991年春生まれ。 21歳の超高齢でした。

我が儘のあまったれが 最後は猫のプライドを示し尊厳を貫いて

一人旅立ったのでした。

どうして?? どんな気持ちで?? 腕の中で息を引き取らせてやりたかったのに・・・・

残念で 残念で 気持ちのやり場がなく・・・

でも 残念なのは私の我が儘。

「あっぱれ!」 と言って 笑顔で送ってやりましょう。

と ・・・・ これも 気持ちの整理の一つかしら・・・・

まだまだ 駄目な私です。