暇にあかせて

作ることが好きです。
木でも布でも 新しい
形にします。

してやられました

2012-05-28 17:45:18 | 

どちらかというと あまり ミステリーは読まない方ですが

コメントを入れてくださった方のお薦めで早速図書館へ。

最後にどんでん返しがあるだろうと 気をつけて

気をつけて 気をつけて 読み進めました。

 

「葉桜の季節に君を想うということ」  歌野 晶午著

  成瀬将虎は探偵をしてみたり パソコンの先生をしてみたり ガードマンをしてみたり

と なんでもやさん。本人は「何でもやってやろう」を自称している。

そんな彼が頼まれたのが 悪徳商法でだまされ その上事故にあい

なくなってしまった人の身内から

「納得がいかないので調査して欲しい」との依頼。

その太い縦糸を軸に  色々な登場人物が横糸となり 絡み合い

見事な話を織り上げていきます。

悪徳商法のこわさ・それから逃れられないこわさ・

社会派的でもあり ハードボイルド的でもあり

お話だけでも十分に楽しく おもしろいのですが

最後の方でいよいよ大詰めというところで

???? えっ!なに?…

えぇ~~~~~~すっかり騙された・・・・

と 最初にもどってもう一度読み直してしまいました。

気をつけて 気をつけて 読んでいたのに すぅ~~~~~かり騙されて しまいました。

 騙されたというより 人の思い込みの危うさを

しっかり 知らされました。

こればかりは 絶対に映像にできない 本を読む者にだけ許された

一級の娯楽作品です。

 紹介してくださった  imariko 70 さん ありがとう。