ちょっと陽当たりの悪い裏の小道。
散歩道の途中で、印象の暗い一角、通りなんだが、
電信柱の陰に毎年咲いている花がある。
道端のアスファルトと側溝の間から生えている、雑草、野草。
でも、毎年健気に咲いている。気になって調べてみた。
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この年で知らなかったことが恥ずかしいことなのかどうか、分からない、が、
春の七草、『ゴギョウ』と聞けば、やっぱり恥ずかしいことなんだろうな。
正式には(?)、ハハコグサ、だそう。『母子草』。
名の由来は様々で、
綿毛が覆っていて、母が子をかばっている様に見えることから、とか、
草餅の材料として「葉っこ草」と呼ばれいたのが、訛り変わってなったとか、
いろいろあるらしい。どれが本当かは分からないが、
この時季に咲く花は、どことなくひっそりとした控え目な黄色。
日本的なという感じの、和風な色だと思う。
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わずか10センチ、20センチくらいの野草。
毎年この花を見るのが楽しみの一つになっていることに、
気が付いた。多分この花の、さり気ない佇まいが印象的だからかな、と。