
某掲示板を見てユニークだなぁ、と思ったこと。
先日発売された高級デジタルカメラを発売日に
販売店でシリアルの若いのを選別して買って行った
という話。
僕には何を意味するのか良く判らないのだけれど、
想像するのにシリアルが若い>製造日が新しい>
品質が良い、と思っているのではないかと思った。
その想像を元に書くと、正直な話僕には意味の
無い事だと思う。僕は新卒で某量産オーディオビジュアル
メーカーに就職した。そこの経験からも判るのだけれど、
店に発売日に入って来る製品を選別したところで、
恐らく製造日の開きは1ヶ月も無いだろう。この
1ヶ月の間に、劇的に品質が向上する手立てなんて
打てない。
ましてや、そのような中から店に入って来る1台を
選別した所で大きな開きなんて無い様に思えるのだが。
メーカーやラインの構成、生産計画にもよるけれど、
1日に生産できる数なんて2ケタから3ケタが良い
ところ。そのカメラが月産予定台数が何台かは調べて
いないけれど価格を考えると、それ程作りだめはして
いない筈。
品質と購入次期って切り口で考えるのなら、
個人的な考えとしては発売後、4~6ヶ月
経過後くらいが良いと思う。市場での不良の
フィードバック、製造ラインでのフィードバック、
製造に携わる人たちの慣れ(この件はもしかすると
新しい物ほど良いかも知れない。最初は新調に
組み立てたり、調整するかも知れないから)
等々。
まぁ最終的には個々人の考えに寄るのだから、
良い悪いとは判断は下さない。ただ何となく
その書き込みを見て疑問を抱かざるを得なかったので。
嘘か本当か中国の映画を見たときに似たような
シーンがあった。買った製品を店頭の店員の
前で開封し仔細に調べるのだ。恐らくこれは
初期不良による返品、というシステムが出来て
いないからだと思われるが。何となくそんな事を
思い出した。
画像はE-3で撮って出し写真。結構Dレンジ広いです。