この前はおじゃましました。
進学おめでとう。
これからも兄弟仲良くやってください。
中学生活に向けて一言を贈ります。
「All work and no play makes Jack a dull boy.」
(「よく遊び、よく学べ」)
この期におよんで、世間で「エゴが垂れ流されている」ことについて憂いを持ち書きます。
いま、福島の原発で水素圧力を下げるため、建屋に穴をあける作業が進められている様子です。
これまでに福島の原発では、二回以上の爆発が起きています。そして、そこでは人(作業員)が負傷しています。
けが・重傷を負っている方たちは東京電力やそのパートナー会社の社員でしょう。
津波・地震で何千人と無くなっているというニュースが流れ続けているので、原発のガス抜き作業で負傷している数名~数十名の作業員のことは小さくしか取り上げられていません。
しかし、電力供給を守るために人が死のうとしているのです。
そして、人が死ぬことが予想される現場に職員は向かい作業をしているのです。
そんな中、原発のリスクを負い続けてきた田舎から遠く離れた「安全な都会」では、
次のような発言が繰り返されています。
・(停電になることに対し)「何が計画停電だ。無計画停電じゃないか」
・「(止まっている)鉄道は何とかならないのか」
・(スーパーの前で、停電で閉まっている店のことで)「情報をはっきり出してほしい。憤りを感じるわ。」
はあ?
どれだけ、遠く危険な電力供給源で人が命を張って都会を守っているのか。
まさしく、上記のような発言はツイッター型「エゴの垂れ流し」。
多少、学校に行くのが遅くなろうが、経済活動が止まろうがこの状況においてそれらは自然なことなのだ。
このような状況になってまだ自分の周りしか見えないのだろうか。
「友人・知人以外はみな風景」。 そんなエゴはいますぐ捨てよ。
皆さんご存じなとおり、大変な状況になっています。
私自身はひとまず無事です。
3月11日の地震発生時は、秋葉原のビルの中で打ち合わせをしておりました。
東北の悲惨な状況に比べると東京はマシですが、
雑居ビルの中でかなりの身の危険を感じました。
写真は、友人Inoの後輩(活動中の消防士)による仙台の津波被害現場の様子。
言葉を失う。もしくは、この様子を見た心境を表す人間の言葉は無いです。
宮城の塩釜市。私は仕事で足しげく通った場所です。
それはJR仙石線の調査の仕事でした。
その塩釜にも津波が押し寄せた様子で、
また仙石線の車両が大脱線して泥の中に埋まっているテレビ映像も見ました。
仙石線は、松島などのある海岸線の真横を走る風光明美な路線ですが、
もろに、すぐ横の海からの津波が押し寄せたことが予想できます。
また、プライベートでも、八戸、釜石、小名浜など訪れていました。
大変よく知っているもの、なじみのもの・場所が被害にあった。
これは心痛く、恐ろしさを感じる。うまく言えない感情を持ちます。
同じくInoからの情報です。
http://about.montbell.jp/release/disp.php?infomation_id=145
皆さん、なにか出来ることをしましょう。
東京はまだ災害の最中ともいえます。
余震が続いていたり、東京でも死者が出ていたりです。
ただ、東北・北関東の惨状に比べると、我々に出来ることはあります。
災害にあった方たちが「自助」で出来ることはもう既にしつくされていると考えられます。
この後は、日本国民による「相互扶助」が必要な段階なのです。
今後の震災現場に必要なのは、おなじ民族としての相互扶助と行政対応のふたつなのです。
そのうち個々人で出来るのは、相互扶助による援助の方なのです。
明日から、街では通常の仕事が始まります。
それにより本格的に、東北・北関東では電力がひっ迫すると考えられます。
行政により東京などでも電気の節電が求められると思いますが、
自主的に少しでも節電するようにしたいです。
そんな小さいことからでも、出来ることはして行きましょう。