震災の復興活動が続いています。
そのなかで、多くの善意が見られるのに対し、
少なからずの悪意も見られます。
例えば、義援金詐欺などがあります。
こういったものはまさしく火事場泥棒であります。
しかし、義援金詐欺などはもちろん非人道的なことなのですが、
実は、それはほんのちっぽけなことなのです。
本当のワルではないのです。
他にメディアには載らない「本当の悪人」が居るのです。
『3月11日の震災後、日経平均が2000円以上下落した。
そのとき、何が起きたのか?』
ヘッジファンドが動いたのです。
ヘッジファンドは世界のどこかで天災が起きるとそれを利用します。
彼らは天災につけ込み、その国の株に大掛かりな空売りを仕掛けるのです。
ヘッジファンドは株価下落のトリガーを引き、初動として大きく売りをかけていきます。
そして、不安をあおりにあおり、実際にその他の投資機関・投資家が売りに走ります。
そして、証券がたたき売られ株価が下落しきったところでヘッジファンドはそれを買いあさります。
今回の震災後の3営業日の異常な株価の下落時に、
例にもれず、上記のような動きがあったとのことです。
4月5日現在、日経平均は震災前の水準に戻っています。
空売りで莫大に儲け、さらにその後の株価の回復で、
ヘッジファンドはダブルで大きな利益を上げています。
(これは現在進行形の事項。)
これが、火事場泥棒とかわいい言葉で言い表すことのできない悪人達の実態。
今回のヘッジファンドの「儲け」は「数兆円」と言われています。
つまり、日本はこの震災後の混乱につけ込まれ、数兆円の国富を海外の金の亡者に
盗まれました。
市民の義援金が数億円集まりました。実業家が数百億円寄付しました。
そんな善意が数兆円規模で台無しにされている。
これがメディアに載らない、または、「載せると不都合が多い」という
本当の火事場泥棒の実態なのです。
(絵はディック・ブルーナ氏のイラストより)