これまでこのブログにはあえて書いてきませんでしたが、
ぼくは今、認知症の祖母の世話をしています。
なぜ、孫がおばあちゃんの世話をするのか。
それはぼくが「おばあちゃんっ子」だからという訳ではありません。
理由は、
認知症の祖母の世話をする家族がぼく以外にいないからです。
多くの家族において、高齢者のそういったお世話は子供がするものです。
その世話に孫などの他の親族が加わったりする構図です。
しかし、ぼくの家庭の場合、祖母の長男、つまり私の父は、
自身の母の介護を放棄してしまっています。
育児放棄ならぬ、介護放棄です。
専門用語ではネグレクト、というやつです。
そこで30代のぼくが87歳の高齢者の世話をしています。
かなり普通でない環境で高齢者の介護の助けをぼくはしていると言えます。
なぜ、父はネグレクトを起こしているのか。
もともとの性格・気質がその要因のひとつです。
簡単に言うと、父は自分の親の世話が出来ないとんでもない奴だ、ということです。
そのことが原因で、家族は全て父の場所から離れてしまいました。
しかし、ネグレクトの要因はそれだけではありません。
もうひとつ重要な要因があります。
それは、父は統合失調症だということです。
統合失調症というのは、昔で言う分裂症というやつです。
統合失調症は、妄想を抱いたり、論理的な思考ができなくなったり、活力がなくなったりします。
しかし、家族以外の人から見るとまったく持って健常者のように普通に振舞っているように見えます。
そこが問題でもあります。
祖母の介護のお世話に加え、ぼくは統合失調症の父の相手をひとりでしている状況です。
この状況も比較的長く続いています。
これまでこう言ったつまらないことはブログに残してきませんでしたが、
今後、このログを取る意味で、ぼくの二人の病人の世話についての話を書いていこうと思います。