あしたば悠々倶楽部通信 6月号NO.36 より
雨の季節の到来ですね。篠山の田んぼには水が張られ、夕日が水面に映る景色は毎年息をのむ美しさです。雨が続くと気分もジメジメしてしまいますが、ぐんぐんと伸びてゆく稲の生育を見て楽しみながら過ごしていきたいものです。何事も、どの部分に着目するかで世界はまるで変って見えるのだろうと思う毎日です。
特集「多様な食事、多様な食物繊維」
腸内環境を普段からいかに整えるか、、、、それは私達の体と心を健康に保つための秘訣ですね!!最先端の研究で腸内細菌の状態が心の状態を決め、腸脳相関、さらにはさまざまな病気にもかかわっていることが分かってきています。「すごい腸とざんねんな脳(内藤裕二著)」を参考に、多様な食物繊維摂取の大切さと腸内環境の重要さについてご紹介します☆
〇幸せホルモン「セロトニン」の9割は腸で作られています!
食事から摂取した必須アミノ酸から腸内細菌の働きでセロトニンのモトが作られます。それが脳に届くとセロトニンとなってリラックスや幸福感などの感情を発生させるのですね。腸内環境が良いと充分な量のモトが脳へ送られる、腸内環境が悪くなると私たちの気分や行動にも大きな影響がでてしまうようです。
〇腸内環境を良くする食事とは?
腸内環境にとって食物繊維の摂取が重要であることは皆さんもうご存知ですよね?コンブやワカメなどの海藻類、大麦や納豆などの水溶性食物繊維が多い食品を摂取することで認知症リスクを減らすことも分かってきています。ほかにも食物繊維が豊富な食品として、アボガド、ベリー、ダークチョコレート、レンズ豆、アーモンド、ひよこ豆、オーツ麦、ポップコーン、チアシード、大麦、、、など身近な食品から食物繊維を積極的に摂取していきましょう。
〇多様な食事で多様な食物繊維、多様な腸内細菌叢へ!
個々人の腸内細菌叢によって、効果のある食物繊維が異なることもあるようです。多様な食事をとれば、多様な腸内細菌が生息し、腸内環境が良好に保たれる、というように多様な腸内細菌叢が健康長寿につながる可能性が指摘されています。健康長寿を予測する特定の腸内細菌が存在するのではなく、多様性で豊かな腸内細菌叢のバランスが大切なのではないかと言われています。