スサの邑

畑の様子、明日葉の驚異的な魅力や食物繊維のこと、腸内細菌などの微生物や自然環境のことなど様々なことを発信していきます。

畑 N地 (2024・6・24)

2024年06月24日 | 
今年は梅雨入りが遅く、この数日は夏の暑さになっています。
私はN地のカバークロップを自走式草刈り機で粉砕する作業が完了して、ちょっとホッとしているところです。
ヘアリーベッチは夏場には枯れて、マットのように畑を覆って他の草の発芽を抑えるそうです。
なので、そのままでもいいかとも思いましたが、ヘアリーベッチだけでなく他の草もけっこう生えているので、全面に自走式草刈り機を橋足せて刈り取り・粉砕してしまいました。
秋冬野菜を作付けする畝にはソルゴーを蒔き、今年は使わないところにはセスパニアの種を蒔きます。

セスパニアは過湿状態のところでもよく育って、地中深くまで根を伸ばすそうです。
つまり水捌けを良くするということですが、去年の夏にセスパニアを蒔いた部分は実際にかなり水捌けが良くなっている感じです。
去年の秋にセスパニアを刈る時には、水捌けが悪くて自走式草刈り機が動けなくなったりもしました。
今年はそういうところもほとんどなくなっていました。
まあ、天候の影響もあるのでしょうが、全体的に水捌けはよくなっている感じがします。

時期をずらして4回に分けて植え付けしたトウモロコシやスープの材料にするツル無しカボチャなども今のところは草に負けずに順調に生育してくれています。
他の野菜もまあまあいい感じです。
不耕起栽培なので、元肥は全く入れていないのに、少しの追肥ですくすく育ってくれています。
つい先日、隣の田んぼのおばさんに「草も凄いけど、野菜もよくできていますね」と言ってもらえました(笑)

作付けごとに耕耘するのは、雑草対策ということもあるのですが、草マルチをすれば雑草もある程度は抑えることができるし、草の根が分解することで無数の細い排水管になって水捌けも改善され、土壌微生物のエサになる有機質を補給して、土を豊かにしてくれます。

「雑草は敵で、敵は根絶やしに」という発想を、「何をも敵視せずに、耕作者の役割は共生によるバランスを維持・発展させる手助けをすること」というふうに発想の転換をすれば、けっこう面白い「場」が形成されそうな気がしています。

今のところは作業の段取りが把握しきれないので援農の呼びかけもしにくいのですが、もう少し見通しが立てられるようになれば援農&飲み会もお願いしたいと思っています。

つるなしカボチャ
トウモロコシ

畑 N地(2024・6・13)

2024年06月13日 | 

畑 N地です。左はカバークロップ(セスパニア・ヘアリーベッチ)を自走式草刈機で刈り倒し、きれいになってます。

その右にカボチャが育ってます。

トウモロコシも大きく育ってます。

ナスもりっぱに育ってます。刈ったカバークロップを周りに敷きつめてます。

オクラの苗が植わってます。ブロッコリーの収穫した後に早くも


6月12日のヒヨコ?

2024年06月13日 | ニワトリ

もうヒヨコではないですね。(でもピヨピヨとないてかわいいです)

孵化後30日を過ぎたから、たぶん中雛(ちゅうすう)になるのだと思います。日にちの区切りは忘れましたが、もっと大きくなれば大雛(だいすう)と呼んで、産卵を始めたら成鶏と呼びます。


あしたば通信 6月号

2024年06月13日 | 明日葉通信

あしたば悠々俱楽部通信6月号 NO.48

生き生きと緑が生い茂る新緑の美しい季節。雨の降る日をつい「天気が悪い」と表現してしまいますが、、、地球という大きな生命体に住まわせてもらっている小さき者として、雨も太陽もありがたいと感じる心でありたいものです。とはいえ大きな自然災害などないことを願うのも人の心。田んぼの稲もどうかすくすく育ちますように。スサの邑のジイジの畑の作物たちも元気に育ちますように!

<どんどん注目されている「腸内細菌」そして「食物繊維」>

「NHK高校講座」というテレビ番組で<微生物との共生>という特集をやっていました。観てみると高校講座で特集をするくらい、腸内細菌や食物繊維に注目が集まっているのだとあらためて実感しましたよ。その番組の一部をご紹介しつつ、腸内細菌や食物繊維の重要性をもう一度おさらいしましょう☆

<腸内細菌と腸内フローラ>

食べ物の栄養を吸収する腸の中では、たくさんの細菌が暮らしています。その種類は1000種類、その数100兆個との1000兆個とも言われていて、それぞれが色々な役割を持っていることが分かっています。

そんな腸内細菌たちと腸内細菌の暮らす環境を含めて「腸内フローラ」といいます。フローラとはお花畑という意味です。腸内フローラは私たちの健康にも大きな影響を与えています。

<肥満も腸内細菌次第>

腸内細菌は、私たちが食べたものを分解しつつ、それを栄養に生きています。その時、腸内細菌はさまざまな物質を出します。たとえば、腸内細菌バクテロイデスが出すのは「短鎖脂肪酸」。これが肥満を防ぎます。実験では、肥満の人の腸内細菌を無菌状態のマウスに移植すると、そのマウスは肥満になってしまったとのこと。

短鎖脂肪酸以外にも、腸内細菌が出す物質が数多く発見され始めています。そうした物質がさまざまな効果をもたらすことが分かってきたのです。

<腸内細菌を増やすにはどうしたらよいか>

腸内細菌が大好きな食べ物は「食物繊維」。だから食物繊維をたくさん食べると腸内細菌が増えると言われています。野菜だと、ゴボウ、玉ねぎ、アスパラガス。豆類だと、大豆、納豆など。多種多様な食物繊維をなるべく多く摂ることが腸内環境の改善や私たちの健康につながるのですね。

<便微生物移植で病気を治す>

便微生物移植とは、健康なヒトの便を患者の腸に入れる治療法です。健康なヒトの腸内フローラを全部、患者に移し替えてしまうのです。アメリカの報告では、8割から9割の患者に効果があったと報告されています。特効薬のなかった病気の治療で、腸内細菌が役割を果たそうとしています。

興味のある方はNHKのサイトから高校講座「微生物との共生」~ヒトの体と細菌~の過去動画も観てみてくださいね。

 


畑 N地 ブロッコリー収穫

2024年06月04日 | 

6月3日にブロッコリーを24個収穫。食物繊維スープの材料として使います。

N地での初収穫です。ブロッコリーの春栽培はけっこう難しいのですが、想像以上に水捌けが悪い中で、よくぞここまで育ってくれました!土が湿ったままで、うちの小型耕運機では谷を上げ直すこともできなくて、過湿状態での栽培になってしまいました。

不耕起なので元肥も入れていなくて、初期の生育が悪く、「こりゃダメだろう」という気がしていました。カバークロップのライ麦なども、ブロッコリー定植前に自走式草刈り機で粉砕していたのですが、根っこが生きているのでまたはびこってきて、何を植えているのか分からない状態でした。しかもモンシロチョウが乱舞していて、アオムシを捕獲する余裕もなくて、やはり「こりゃダメだろう」という感じでした。

ところが、アオムシがほとんどいないのに驚きました。あれだけモンシロチョウが乱舞しているのだから、普通はアオムシが一株に何匹もいるはずなのに、ほとんどいなかったのです。おそらくは、孵化したばかりのアオムシを捕食する虫がたくさんいるということでしょう。そういう生態系が成立したということだと思います。

まずこれに驚いて、気分が変わりました。やがて追肥も効いてきたようで、ライムギや他の草のなかでしたが、立派に成長してくれました。畝幅も狭く、植え付け準備も遅れたので、株間も筋間も狭くなってしまって、株自体は小ぶりですが花房はまずまずになりました。

サヤインゲンや枝豆やツル無しカボチャやトウモロコシやナスやトマトやアシタバなども、今のところまずまず順調に生育しています。草マルチの間から、ある程度の草は生えますが、土が柔らかいので比較的簡単に除草できる感じです。

まだまだ試行錯誤の段階ですし、水捌けが悪い中で梅雨を乗り切れるかどうかも分かりませんが、「土壌微生物たちと心を通わせあう、不耕起草マルチ農法」、面白いと思います!


ひよこが来ました。

2024年06月01日 | ニワトリ

5月19日、15羽のかわいいヒヨコたちがスサの邑に届きました。孵化後8日ぐらいのヒナで、ふ化直後の初生ビナより、うんとしっかりしています。とは言えまだまだ何があるか分かりません。

スサの邑のりっぱな鶏小屋の中に、育雛器(壊れたやぐらコタツに発熱電球を吊るして、周囲をビニール暖簾で囲ったもの)を設置してあげて大切に育ってます。

今のところ15羽みな元気にピヨピヨ仲良く成長中です。ニワトリは孵化後150日くらいから卵を産み始めるそうです。ということは、今年の秋には産みたての新鮮卵が食べられるのでしょう!

ヒヨコたちは見るたびにおおきくなっていっているようで、ピヨピヨとかわいいヒヨコ時代はすぐに終わってしまいそうです。

「おかざき黄斑」と言う品種を取り寄せるつもりだったそうですが、「純国産鶏あずさ」という品種にしたそうです。なんでもこちらの方が性格がおとなしいそうです。

5月29日のヒヨコ

6月1日のヒヨコ


畑 N地(2024・6・1)

2024年06月01日 | 

畑 N地のブロッコリーです。家ネコ(ツキ)と一緒に記念撮影。N地での初収穫です。

「土壌細菌たちと心を通わせあう、不耕起・無農薬・草マルチ農法」へのチャレンジも本格化してきました。まだまだ試行錯誤の段階ですが、今日は立派なブロッコリーを初収穫できました。乾燥して「食物繊維スープ」の材料にも加工していきます。

N地は不耕起栽培で、畝の上全面をヘアリーベッチや背丈が高めな赤クローバーなどが覆っています。畝の上に小型の自走式草刈り機を走らせて、幅30センチぐらいの帯状に草を刈り取り粉砕します。(小型の自走式草刈り機の刈幅が30センチなので、一往復すればその帯ができます)作物を二条に植える畝は、その帯を二本作ります。そこに油粕やぼかし肥料や竹炭を混ぜた有機肥料を少し撒いて、苗を植え付けていくというやり方を試しています。

カバークロップで覆われているところは他の草が生えないので、除草作業をしなくて済みます。まあ、見た目には何をしているのか分からないのでしょうが(笑)

作物を植え付けた帯の部分以外のヘアリーベッチや赤クローバーが作物の生育の邪魔になれば、自走式草刈り機で粉砕します。ヘアリーベッチも赤クローバーも夏場には自然に枯れて、畝の上にマットのように貼りつくので、草の発芽をある程度は抑えてくれるのではないかと思っています。

下の写真、ブロッコリー

下の写真は赤クローバーと白クローバー、きれいです。