諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

井戸小屋沢右俣

2013年10月20日 | 沢登り
10/13-14 井戸小屋沢右俣

10/13(曇) 吾策新道登山口~万太郎本谷入渓~井戸小屋沢出合~小障子沢出合(幕営)
10/14(晴) 幕営地~井戸小屋沢遡行~右俣から稜線~吾策新道登山口
メンバー:nami、S原、I原

先月の例会山行で、天気が悪く諦めた、上越の井戸小屋沢へ行って来ました。日帰りでも抜けられる沢なので、初日の入渓は10時過ぎ。

入渓点の堰堤でいきなり腰まで浸かりましたが、その後はなだらかなで快適に歩けます。





この特徴的な2条滝がオキドウキョウ沢出合、入渓から2時間弱です。

その直後のオキドウキョウは泳ぎの名所。濡れたくないとS原さんは左のへつりを試しますが装備の重さで断念。

それを見てI原は最初から泳ぎで挑みますが・・・

小滝のかなり手前から体がうき、寒さと水流もあって戦意喪失。左壁で眺めていた、二人の足元まで泳いで引き返し一言。
 「巻きましょう!」
結局私だけずぶ濡れ損でした。。。

井戸小屋沢出合で二度目の休憩、井戸小屋沢に入ると沢の様相も随分変わります。小難しい小滝の連続で、シャワーやへつりを嫌って小さく高巻いたり。



ガイドブックの快適な小滝の連続ってのは、どうやら僕らのレベルには合致しないようです。それでも幕営予定地の小障子沢出合へは、想定内の14時着でした。増水にはとても耐えられない場所ですが、脱出用のフィックスを張って幕営。
(3人テントなら2張ほどは場所があったかと)

薪はそれなりに確保できました。着火に苦労しつつも、16時には焚き火と宴会のスタート。お酒beersakeと焚き火メニューmeatは皆さん抜かりなく、楽しい宴は21時近くまで続きました。




2日目 晴れ

まずは幕営地からも確認できる3m滝。右をへつってバンドに乗り上げるまでが厄介です。S原さんが軽身で登り、全員のザックを引き上げました。その後、確保されながらI原もなんとか突破。namiさんは朝一から1ドボン披露してクリア。(さむそ~)


この後も小難しい小滝の連続です。途中シャワークライムを避けた高巻きにハマり、草付きのトラバースでロープを。最後は懸垂で落ち口へ。ここに限らず草付きは全般足場が緩く、バイルを打ち込みながらという事が多々ありました。


最初の支流を過ぎた当たりからは、割と快適に登れる滝が続きます。20m大滝はこのルート一番の高度感ですが、問題なくノーザイルで。


しかし、二股を過ぎてからは嫌らしい登攀の滝が続きました。特に1本めの8m滝はロープを出すべきだったと一同反省です。。。
(左:8m滝、乾いた右壁を 中:ロープを出し水流の中を 右:水流際の左壁を)


この3本の滝を超えると水流は細くなりますが、まだまだ油断できない小滝がいくつかありました。最後の詰めは足元が悪く、バイルを打ちながらの藪漕ぎでしたが、これは割と短時間でおわり、稜線へ到達。


傾斜のきつい登山道を下って15時前に全員下山。湯沢の温泉で汗を流し、帰り道、namiさんおすすめの蕎麦屋で、へぎそばをお腹いっぱい食べて諏訪へ戻りました。
自分には想定よりも難しい沢でしたが、先日の訓練のおかげもあって、最後まで楽しめました。焚き火の楽しさも含め、今期最後の沢登りとして、とても満足度の高い遡行となりました。

来期は春からどんどん沢へ行きたいです。
お二人とも、またよろしく



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2 コメント

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Unknown (S原)
2013-10-20 21:03:44
十何年ぶりの沢の焚火はやはり良いものです。また来年、暑い時期に行きたいと思います。
以前から新潟県の沢はガイド本のグレードより1ランクレベルが高いと思っていましたが、今回も気の抜けない部分が多く、その思いを新たにしました。
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Unknown (U山)
2013-10-20 21:17:18
なかなか増加しなかった沢登りの記事数も今年になってようやく二桁手前まで来ましたね。来シーズンは一気に倍増の勢いでお願いします。
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