少子化のすすむ日本は、2024年には国民の3人に1人が65歳以上になり、先進国でかつてない超高齢化社会を迎える。
今65歳から75歳の昭和20年代の世代を「団塊の世代」といい、日本社会において最大数の年齢集団である。子供の頃からつねにマーケットの方がこの世代を追っかけてくれた。
この世代に受けたらビッグビジネスになるのだから、自分たちのやりたい事をやって世間がついて来てくれると、エネルギッシュで生きる力に溢れた方が多い世代だ。
他の世代との協調性はあまりなくて、いい意味で自分勝手な集団がそのまま後期高齢者になる。だから、介護、医療の現場の方々は大変なんです。
この現場はとにかく仕事がハードなうえ、低賃金だから離職率が高い。介護職員は2025年に必要数に対して、30万人も不足すると予測試算されている。
今からよほどきちんと制度設計を見直ししないと、介護は立ち行かなくなるだろう。制度の手直しだけでは間に合わない。
一人ひとりが高齢者になっても自立的な生活ができるような自己訓練が必要だ。若い時からずっと仕事漬けで、家事も育児も介護もしたことがないという男性が要注意なのだ。
生活能力が低くて自立的な生活ができなくなるおそれがある。高齢者にとって最も大切な生活能力とは、他人と共生する能力なんです。
理解も共感もしづらい他人とも何とか折り合いをつけることのできる力。不愉快な隣人たちと限られた資源を分かち合い、共生できる力です。
でも小さい頃からラットレースで競争相手を蹴落とすことで出世するシステムの中で生きてきた人間に高い生活能力を期待するのは難しいことなんですね。
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