東京の荒川区は下町でもこじんまりとした街並みという印象がある。足立区、台東区に囲まれた地域で、電車では意外と通過する街だった。
日暮里もこの10数年で開発が進み、舎人ライナー(モノレール)の開業も相まって足立区からの人の流れができた。日暮里駅から文京区の千駄木、駒込あたりは歩いてもそんなに長い距離ではない。谷中銀座に行く時はここから歩いてすぐ行ける。
アルコールは瓶ビールしかなかったので休日という事もありオーダーしてしまった。久しぶりのスーパードライは冷えていてキリリといい喉越しだった。ワンタンは別皿で酢醤油にラー油でいただく。肉のボリュームあり美味しかった。
このお店には、4種類のラーメンを置いていた。生姜、醤油、塩、味噌と。何がイチオシ、お店推しのラーメンなんだろう?
とりあえず、食券自販機の上から始まりのボタンが生姜ラーメンだったからそれにしてみた。
あれ?麺をリフトしても湯気が立たない。麺を食べてもスープ飲んでもぬるい。これはこの季節、致命的なラーメンだ。麺も伸びている。
厨房と接客を若い夫婦に見える2人だけでこなしている。お店の雰囲気や接客は悪くないが、熱いはずの基本中の基本ができていなくては味以前の問題である。
せっかくビールと熱々のワンタンをいただけたのにラーメンが台無しになってしまった。少し粗めに擦った生姜は苦みやアクを取り除いて沢山盛られていた。それでも生姜の強さで、ベースの醤油出汁スープが負けてしまい出汁の味がわからなくなる。
私も生姜は大好きな食材であるが、それはメインを引き立てるスパイスみたいな存在だと思う。決してメインの味にはならないものだと思うのだけれど‥‥。
ご馳走さまでした。
なんだかんだ言いながらもお腹が空いていたから完食。初訪問のお店ではこういうこともある。自分の好みに合ったラーメンを探せばいい。その過程を楽しんでいるのだから損をしたとか後悔は全くない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます