何年かに一度はどうしても聴きたくなる心に刻まれた青春時代の音楽がある。中学、高校でよく聴いた井上陽水、大学時代によく聴いた松任谷由実、中島みゆき、浜田省吾の曲だ。
それらの中でもマイナーコードのどうしようもなく暗い曲ばかりが好みだった。その中でもこの一週間、ユーミンの『悲しいほどお天気』、『オリーブ』と中島みゆきの『愛していると云ってくれ』を聴きたくなった。
学生時代の情景や心情が蘇ってくる。どうしてこんなに心に響いてくるのか、歌詞もいいがメロディの方が断然いい。20前後四畳半の一人暮らしにラジカセで何度もこのアルバム曲を聴いたものだ。
松任谷由実と中島みゆき、このお二人は若い頃から口をきかないほど、共演NGは当たり前なほど互いを無視する仲らしいと囁かれた。その真偽はわからないが、お二人とも天才的に素晴らしい作品である。
この2人を比較したり点数をつけたりすることは不可能だ。当時の私的印象では、ユーミンがロマンティストな恋愛を、中島みゆきはリアリストな失恋の歌をありのままに上手く見事に表現していたと思う。
この歳になって聴いても凄いなとしみじみと感動する。ユーミンと中島みゆきの次の曲は何度聴いても素晴らしい。
(松任谷由実)
ジャコビニ彗星の日
78
さまよい果て波は寄せる
未来は霧の中に
りんごのにおいと風の国
(中島みゆき)
怜子
海鳴り
化粧
世情
さあお待たせしたね。これからななとりりィ連れて夜散歩に出かけよう。
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