<2013/9/9>
JAXAは9日、14日(土)午後1時45分~同2時半に鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる予定で準備を進めていると発表した。(12日に最終的に判断する)
JAXAはコンピューターの設定の見直しなどを行い、9月8日に同観測所でリハーサルを実施。発射台を回転させて機体を発射点まで移動させ、打ち上げ5秒前までの手順を確認した。
<2013/8/31>
新聞報道が通信異常について、やや幼稚な説明が記載されていたので、JAXAの記者会見報道をみてみた。
(森田泰弘プロジェクトマネージャの会見)
・ずれの原因は
伝送ロスの可能性はゼロではないが、無視できるほど小さい。大きな遅れは(今回導入した)人工知能「ROSE」(ローズ) の中を通過するときと、ロケット搭載の計算機の入り口で地上からの命令を受けるとき。そこで遅れが生じたと考えられる。
・20日のリハーサルでずれは出ていたのか
打ち上げ延期の後、解析結果を改めて見たところ、リハーサル時点でもあったと確認している。
・ずれを見落としていたということか
ずれに気付ける人がいなかった。当然ある遅れを反映できていなかった。
・今後の対策は
姿勢データが来ない限り監視をしても意味がない。
データが届いた後に監視をするようにタイミングを変える。
原因がこれだけだと明らかになればソフトウエアに多少の手直しをする。
今回のずれの対策と検証は非常に軽微と考えている。時間的には1、2日間。
<私のコメント>
「ずれの対策は軽微なので、ソフトウエアの手直しをすれば1~2日でできる」と言っているが、アマチア的発想ですね。
根本的に考慮すべき問題です。
一般的には2台のPCがあるならばそのリアルタイム時刻が同じであるように同期をとります。
指令は遅れを考慮して事前に送り、相手が確認できた(完了した)回答を受信して先に進む(または独自に作動する)ようにしなけれな、リアルタイム制御はできません。
設計的にはかなり怪しく思われます。
リアルタイムのソフトウエアが1~2日で設計・検査・検証はできません。
<2013/8/30>
発射20秒前でNGとなり、打ち上げが延期となった原因が発表された。
「ロケットからの姿勢制御データが0.07秒(70ms)ずれて地上設備に伝わったことを明らかにした」。
これが真実ならばシステム設計上の問題で、そう簡単に打ち上げができませんね。
ソフトウエアならば修正すれば治りますが、ハードウエア及びシステムの問題ですので簡単でありません。
通信には、ずれが発生するのは常識です。数ms以内のずれを見込んで、システム設計します。
でも今回は70msもずれており問題です。
(概略・衛星速度を距離に換算すると、秒速8km×0.07秒=560mずれることになります)
<2013/8/28>
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が8月27日14時45分にイプシロンを打ち上げたが、発射20秒前に異常が発生して打ち上げが中止された。
ロケットの打ち上げは、たまたまTVを見る機会が得られて、初めて見ていた。
「地上側のPCが誤検知して自動停止した」 ロケットに異常はなく機体のPCから地上のPCにデータが送られる際に異常があった可能性があるとみて、調べているそうだ。
本当だろうか? PCで通信のミスでNGになったとしたら技術レベルが低すぎます。
PC間で雑音等で通信エラーになれば、再送がされる仕組みになっている(パケットがコントロールします)
ソフトウエアのミスの可能性か、人為的ミスで、打ち上げ用プログラムになっておらずリハーサルのままのプログラムだったのではと思われる。
<=でもこの人為的ミスは発表できないでしょうね。
JAXAは、2台のPCで、打ち上げが出来ると言っていたのですがね。 北朝鮮は衛星打ち上げ(ミサイル発射)に、2台のPCで打ち上げをしていましたね。 PC使用で打ち上げは、ゼスチャーと思っていましたが先進技術だったのですね。
読売新聞から