2号機格納容器 非常に高い線量(3月27日 22:10) NHK情報
東京電力福島第一原子力発電所の2号機で27日、事故後初めて格納容器内部の放射線量の測定が行われ、最も高い場所で1時間当たり72.9シーベルト=7万2900ミリシーベルトという非常に高い放射線量が計測されました。
溶け落ちた核燃料が影響しているとみられ、今後、廃炉作業を進めるうえで課題となりそうです。
福島第一原発の2号機では、今後の廃炉作業に向けて格納容器内部の状況を把握するため、27日、事故後初めて容器の内部に線量計を入れて、直接、放射線量を測定しました。
その結果、容器の壁から原子炉寄りに1メートルの位置での測定では、線量計を下に降ろすほど線量は高くなり、最も高い場所で1時間当たり72.9シーベルト=7万2900ミリシーベルトという非常に高い放射線量を計測しました。
この値は100%の人が亡くなるとされる被ばく量におよそ7分で達する値で、東京電力は、容器の底に溶け落ちた核燃料が影響しているとみています。
今回の調査では、容器にたまっている水の水位が60センチほどしかないことも判明し、容器の下部にある圧力抑制室などが壊れているとみられています。
廃炉に向けては、格納容器の損傷箇所を特定して修理し、水を満たしたうえで燃料を取り出す計画で、困難な作業が予想されており、東京電力は「高い放射線量に耐える機器の開発をどのように行っていくかも課題になる」と話しています。
<コメント:須崎>
格納容器内だから放射線量は高いのは当然と思われるが、正常時は、0.01msv程度と少ないのだそうだ。
圧力容器内では、核燃料は、ペレット(約10mm)を燃料被覆管で燃料棒として作られており、更に燃料集合体となっている。
ペレットは、熱は出すが放射能は閉じ込められていることになります。
格納容器は、圧力容器の外側に位置するが、核燃料を取り出すために、格納容器から取り出すので、この放射線が空気中に
漏れることになり、溶けた核燃料が現状では取り出せない。
水に満たされ、冷温停止状態ならば、もっと放射線量が小さくなるのだろう。
<ニュースが小さくなってきていますが、注視しましょう>