須﨑のgooブログ

福島原発、写真付きで日記や趣味

ストレステスト(その1)

2012-01-22 15:22:19 | 原子力発電
ストレステストの意見聴取が1月18日(水)に混乱の中、実施されました。
関西電力の「大飯原発3号機」について、通産省原子力安全・保安院の1次評価は「妥当」との結果になりました。
地震は、想定の揺れ(700ガル)に対して、1.8倍(1260ガル)
津波は、2.85mに対して4倍(11.4m)
「適切に評価している。福島第一原発を襲った地震や津波が襲来しても、同様な事故にはならない対策を取っている」と結論付けている。
<コメント>
1)ストレステストは、原発の安全性を確保するものでは、ありません
  あくまでも、設計値(想定値)に対する余裕度です。
2)でも、想定津波が2.85mとは、驚きですね(あまりにも小さい値ですね)
3)通産省原子力安全・保安院のホームページの更新を待っているのですが、まだです。
4)今後IAEAの委員が、この評価をチェックしますので、注目しましょう。

<その他>
 参考HP http://www.justmystage.com/home/suzakihp/index2.html
      の「27 ストレステスト」を参照してください。

SPEEDI スピーディの無駄

2012-01-18 19:04:34 | 福島原発
SPEEDI(放射性物質拡散予測システム)
内閣府原子力委員会の作業部会は、原子力防災指針の改定を検討。
「SPEEDIは信頼性が低いため使わず実測した放射線量を基に判断する」と言う見直し案をまとめた。
「SPEEDIの予測は、不確実性が大きく、緊急時の活用は困難」との見解。

第一原発事故調査・検証委員会の中間報告書の指摘
 「予測情報が提供されていれば、より適切な避難経路などを選ぶことができた」に反する。
現行の原子力防災指針は、
 「スピーディの情報や事故状況などを基に、50ミリ・シーベルト以上の被曝が予想される場合に、避難指示を出す」となっているそうだ。

考察
1)原子力委員会も、的外れのことを考えていますね。
  実測値があれば、それが最良であるのですが、54か所の原発の周辺・各地域の実測値を測定することなど出来ないでしょう
  それを効率良くシミュレーションするのが予測システムです。
  (1)福島原発の場合は、実測値を使用すべきです。
  (2)実測値が得られても、現状は解決策が出来ていません
2)SPEEDI
  巨額の開発費(20年で113億円)をかけても、実際には役立ちませんでした。
  (1)現在も放射能の放出量が1ベクレル/時間(Br/h)で計算されています(最大時2000兆Br/h放出、現在0.6億Br/h放出)
    こんな1Br/hの数値で計算しても、役にたちません。<ホームページでは放出量が不明となっている>
  (2)不幸にして、シミュレーションと実測値があるのですから、この両者の比較検討をして、シミュレーション精度の向上が
    可能なのに、努力していません。
  (3)年間に5億円以上使っています。本気で開発するならば、エンジニア数名(5000万円/年)で十分でしょう。
    つまり、天下りの温床だったのでしょうね。(年間50~20人の遊び人が、群がっていたのですね)
  (4)まさか、このSPEEDIが使用される局面があるとは、思っていなかったのです。
  (5)役立たないならば、即時予算の打ち切りをして欲しいです。(民主党では無理でしょうが)