須﨑のgooブログ

福島原発、写真付きで日記や趣味

大飯原発(その5)地質調査

2012-11-06 18:56:44 | 大飯原発

11月4日の大飯原発の地質調査が報道された。専門家の意見が分かれた
渡辺満久:活断層だ、広内大助:活断層派。岡田篤正氏:地滑りなど、重松紀生氏:さらなる調査
4人の見解が割れ7日に再度評価会合が開かれる。
島崎邦彦委員長代理は、「実際に調査した関電の意見をきいた上で判断したい」と語ったそうだ。
研究者や教授はやはり決断ができない

この写真をみると地層にずれが生じているのが解かりますね。
良く考えてみるとこれだけの地層のずれがある場所に原発を建設することは問題ですね。
活断層の有無にかかわりなく、地層がずれている

本来原発は安定した岩盤上に建設するから、地震に対しても安全なのだが大前提だった筈だ。
安全性の見地から、疑いがあるものは、稼働を止めるべきだ
安全と言うならば関電は「本社や事業所を、この原発の場所に移転する覚悟がある」と言えば、大多数が納得します。

写真は読売新聞2012年11月5日から

 

 


大飯原発(その4):活断層でも安全?

2012-07-26 21:54:32 | 大飯原発

今日の民放TVで、大飯原発の破砕帯が活断層かどうかの専門家の意見があった。1人は関西電力に誰が見ても活断層に間違いないと質問していた。(声の大きいと言われた人だろう)。他専門家はTVのインタビューに「活断層」と言っていた、これを卒論で学生が活断層でないと言えば受かりませんねと言っていた。(認可された時の資料がないと言っていたのが見つかり、その後、活断層は何度も意図的に見過ごされてきたようだった)

関西電力の取締役は、専門家は誰が見ても活断層ではない。「声の大きい人が発言するから活断層と思われてしまう」とのコメントでした。福島原発の反省が見えませんね。もっと真摯に意見を聞いて、シビア・アクシデントに立ち向かう姿勢が必要ですね。(フィンランドの原発のように)原発の場所に本社を置くべきですね。

<コメント>
関西電力が、「たとえ活断層の上でも原発は安全だ」と言えば了解します。でも今論争になっているのは、活断層かどうかを問題にしています。2~3mの断層のずれがあっても大丈夫だと言ってください。
活断層の論争をするのならば、まず原発を停止して、「活断層でない」と専門家を関西電力が納得させて、再々稼働をしてください。今のままでは「安全」かどうかが、かやの外になっています。

若狭湾の地形を見れば、あれだけ入り組んでいるのですから断層や活断層はあるのが当然と思います。

地図は、読売新聞2012/7/20から

 


大飯原発(その3):活断層

2012-07-20 23:04:28 | 大飯原発

大飯原発3号機(福井県おおい町、118万キロワット、加圧水型軽水炉):7日原子炉が午前1時ごろ、フル稼働に達したと発表。 3号機は7月9日に発電・「フル稼働」に達した。 定期検査で停止した国内の原発が運転を再開し、フル稼働するのは初めて。

4号機:19日、原子炉が「臨界」に達し、大飯原子力発電所4号機で21日午前7時から発電を開始。 4号機は7月25日に「フル稼働」に達する予定。
21日、大飯原発4号機の発電が開始されるのを前に、牧野経済産業副大臣は、20日夕方、会見を開き、「安全に安全を重ねて一つ一つ作業を進めた結果、発電用のタービンは安定して動かせると確認された。地味に進めてきた作業が実を結んだもので、技術者の努力をたたえつつ、最終段階である発電を迎えたい」と述た。

牧野副大臣のコメントは、幼稚な内容ですね。ただ見ているだけの印象です。 しっかりと安全・安心の内容ではないですね。

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)敷地内の断層が活断層である疑いが出ていることに対し、牧野聖修・経済産業副大臣は19日、「活断層ではないのだろうが、念を入れて安全のために再調査したい」と語った。牧野氏は再稼働にあたって、現地で政府の特別監視の責任者を務めている。
 経産省の原子力安全・保安院は大飯原発も活断層の可能性があるとして調査を関電に指示している。ただ、保安院の専門家会合では、大飯原発は志賀原発ほど可能性が高くなく、「念のための調査」としている。

 朝日新聞から

また「念のため調査」と言って、関電に調査を指示しているとは、情けない。 保安院が直接調査(業者に依頼を含む)すべきである。 そうしない限り安心・安全は確保できませんね。 地震に対する備えが出来ていないならば、福島以上の悲劇が発生する可能性もありますね。


大飯原発(その2)・再稼働

2012-06-23 16:19:34 | 大飯原発

大飯原発の3号機と4号機の再稼働は、同時工程ではできない理由が解りました。蒸気発生用の補助ボイラーが1台分しかないため、同時にできないのだそうだ。 

原子力発電の考え方は、2台を1式として、設計されていることが判明しました。福島原発とは方式が相違しており、アクシデント時は1、2号機は氷で急激に冷却する。3、4号機は圧力に耐える方式だそうだ。安全性については、別途実証が必要ですね。

福島原発で効果を発揮した、海水注入の配管がどうなっているのか注目してみましょう。

写真1 大飯原発のHPから引用

ベントは、出来るのか。 写真2からみると、福島原発のような高い煙突がない。外壁に沿っている煙突状のものがそれらしい。大飯原発では、このベントについての記載があまりない。 写真2 大飯原発HPから引用

 


大飯原発の安全性はウソ

2012-06-17 19:34:09 | 大飯原発

大飯原発が安全性が確認されて、再稼働することになった。本当だろか、安全ならば即発電ができると思う。しかしながら配管の洗浄などの準備作業で、3号機が2週間後(7/8~7/13)、4号機が5週間後(7/24~8/2)にフル稼働の予定だそうだ。

これを鵜呑みにしては、いけません。 つまり同時に2機器を並行に動かすことが出来ないのです。人員や制御室の関係と思われる。本来・安全性を重視した機器の場合、2重化がされております。(1機器に、2系統で制御や人員配置がされています)。 しかしながら原発は2機器(3号機・4号機)を1系統ずつ制御し、人員配置もされていることになります。  2重化ではなく1/2重化なのですね。

各号機毎に制御は、できるようになっていますが、人員配置は両機器を見ることになります。 「安全性が確保できている前提」ならば問題がなかったのでが、今日の状態では、同時に2機器を稼働させるのは、多いに問題があります。 1機器のみ稼働すべきです。

3号機と4号機が同時稼働できるならば、安全性が確保できていると考えます。 同時稼働が出来ないと言うことは、アクシデント発生時に同時に(人員配置から)危機管理ができないことになります。 アクシデント時は何が発生するか想定はできません。

問題発生時は、数秒で原発を停止できるようにしたそうである。 関西電力は、加圧水型原子炉 (PWR) で制御棒は上部から入れる方式であるので、電源が喪失しても自然落下が可能である。 安全性は福島と比べてややあるように思われるが注視していきましょう。 (東電の福島原発は制御棒を下から入れる方式)。 

枝野経済相は、約20人体制で再稼働を監視すると表明しましたが、監視するだけではダメです。 反対をする専門家を監視人に入れれば、より安全性が確保できます。