代苦者。

羽田空港入口付近（東京都大田区）

　こんにちは。
　今日もありがとうございます。



　仏教用語に「代苦者」という言葉があります。
　なんらかの障害を持った人に対して憐れみの目を持つだけでなく、
　「自分が受けたかもしれない障害を代わりに負ってしまった人だから、大切にしてあげましょう」、
　こんな意味があるんですね。

　これって身体だけではなく、
　心疾患だけでもなく、
　病気と言えないまでも落ち込んでしまった人、
　軽い失敗をしてしまった人に対しても言えると思うんです。


　実は、どんなものも好転するかしないかは紙一重の違いや差だったりします。
　うまくいったから全てよいし反省もしない、
　成功しなかった人は関係ない、
　こんな態度はおかしいと思いませんか。
　たとえどんなに上手くいこうが、
　すぐ側にいる人の失敗を自分がしなかったとも限らないし、
　知らないうちに教訓を与えてくれていたりすることだってあるはずです。


　もちろん自分は自分、
　授かっている幸せは大切にしたほうがよいに決まっています。
　でも、だからと言って、
　周りの人や伝え知る人の不遇が無縁になるとも言えません。


　成功してものぼせない。
　みんな一緒に幸せになる。

　そのためには、こんな心掛けを頭のほんの片隅に置いても、
　悪くはないはずです。