シャオリン共和国

社会人16年目のシャオリンのブログです。日常生活等について書いています。

呑みに

2005-07-13 09:06:45 | 雑記
昨日はその講義が終ってから、
Mゼミの打ち上げ。
と、いっても参加者の半数がI教授、M教官関連の人たちで、
「Mゼミとその愉快な仲間たち」
という飲み会になってしまいましたが・・・(・▽・;

まぁ、おかげさまで先輩方から
いろいろと話を聞くことができて良かったです。
「Iゼミ採用面接で言ってはいけないこと」
も聞くこともできてうひょでしたw
来年はあの輪の中に入っていればいいなぁ。。。

飲み会終了が夜の10時半だったので、
六甲道の友人宅に泊めて頂き、
朝一で帰宅。

今日は部で合宿について詰めの話し合いをします。


あとあと、
前々回のブログの内容について心配して、
メールを送ってくれた方々、
どうもありがとうございましたm(_ _)m
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F岡さん講義

2005-07-13 08:54:24 | 雑記
~12日~

火曜のM教官のゼミ最終日。
今日はアナウンサーからハーバードへ留学し、
現在はうちの大学の博士課程に進んでいるTAのF岡さんから、
アメリカの政治学の中の国際関係論について、
体系だった流れを講義して頂きました。


1:目的
現在のアメリカの政治学の主流である国際関係論は、
国際システムの中の出来事における因果関係を証明し、
どこにでも当てはまる(普遍的な)理論を
構築することを目的としているそうです。
どこにでも当てはまる、つまり「一般化」された理論を
構築するということを目的としているため、
分析の対象を個人に置く理論は重視されていないようです。
ex)「民主主義が平和を作る」論


2:文章形
国際関係論は、なるべく少ない言葉で事象を説明します。
専門用語(横文字)が多く使われ、一見難しく思えますが、
訳してみたら実はそれほど難しいことではありません。

事象には結果(Dependent Variable:略してDV)と、
それを生じさせた原因(Independent Varuable:略してIV)がありますが、
分析者はこの2つを使って事象を出来る限り簡潔に説明します。
アメリカの論文の最初には、必ずこれが書いてあるそうです。
詳しく説明するために、
直接の原因ではないが重要な原因であるもの(Intervening Variable)
を使って説明することもあります。

ex)ネオ・リベラリズム・・・
IV:二極世界(冷戦構造)、核
DV:国際システムの安定


3:分析範囲

IVの要素となる分析範囲を限定することが重要とされています。
多数派はKenneth Waltzが提唱した3levelから説明しているようです。
1level・・・individual(人間個人を対象)
2level・・・domestic(国内要因/文化、規範、政治体制など)
3level・・・international system(国際的レベルで事象を説明)

ちなみに、waltzは3levelを最重要視するべきだと主張し、
現在はこれが多数派となっているようです。
1や2は一般化し辛く、
他の国にも同じように当てはめて説明することができないからです。
最近は、この3つを分けるのではなく、
複合的に分析する動きもあるそうですがうまくいってないようです。


4:思想
現在の国際関係論はWaltzの発表した、
“Theory of International Politics”(1979)
(国際関係論をやる人間は必ず読まないといけないそう)にて表れている理論を、
いかに改善するか、もしくはこれにいかに対抗するか、
という視点から出てきているようです。

Waltzの主張・・・ネオ・リベラリズム
①国家が最重要かつ、唯一の分析対象
 (個々の内政、集団、個人は分析対象外)
②国家の最低限の望みは生き残ること
③国際システムは無秩序なもの(国内は秩序的なもの)
 →自助努力が生き残る術(相手国と同等の力を持つ必要→勢力均衡論)
④自助努力して生き残っている国は基本的に同等(相互依存は弱み)
 →国際協力はありえない(国際機構は各国の利益の衝突の場)
 →国内に影響力は働かない
⑤国際組織(世界)は、構造と国家から成り立っている
ex)冷戦構造におけるアメリカとソ連)

この理論に対して様々な批判・提言が成され、
様々な理論が生まれていきました。
①Neorealism vs Neoliberal Institutionnalism
②Rationalism vs Constractivism
③positivism vs post-positivism
それぞれの理論がどのような理論かは割愛。


5:最後に
アメリカではしばしば「あなたはどの立場に立ちますか?」
とよく聞かれるそうです。
ただ、F岡さんは
なるべくこの世の中を詳細に全体像を伝えたいということから、
国際関係論を学ぶことから
歴史学を中心に学ぶことに転換したそうです。
つまり、理論の構築が目的では無いようです。
⇔アメリカは理論の構築が主要目的



(一部省略で)長くなりましたが、
昨日の講義はこんなところです。
いかがだったでしょうか?
ペンをずっと走らせていたので指が疲れましたw

政治学はなかなか就職に結びつかない学問ですが、
物事を分析したり、
自らが政治行動を取ったり(投票行動も含む)するうえで、
いろいろと役立ちます。
このブログでも少しだけでも伝えていきたいと思います。
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