拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  還暦日和…(2024年版)

2024年12月29日 | 娑婆惰罵駄(シャバ・ダバダ)

  私の中で、『還暦』という言葉が『六十歳祝』の縛りを解いて、自己を顧みる記憶装置暦(カレンダー)として機能して早・・・。

  12月29日といえば、今年2024年の還暦頃々としてふさわしい日和であろうか。

 

  Googleフォト・・・という、PCをパット開けば携帯やデジカメで撮った写真一切をズラッと一覧でき、今日改めて眺めて見ると

  2004年だから、20年前にもさかのぼって見ることが出来ることを知って、還暦するにはあまりにも便利になった環境に生きている自分を発見。

 

  2024年に限って還暦してみれば、6月に他界した相方の父親93歳の事が私と私たち夫婦にとって重大な出来事であったと思う。

  昨年に相方の母親が、同じく93歳で他界したので、相方の家族としては私以外には彼女の姉一人になってしまったわけである。

 

  私が定年退職した7年前には、義父母はそれぞれ85、86歳頃でいよいよ老境が深まろうとしていた時期で、

  相方も数年後に定年退職することで彼等を訪問する機会が増え、我々との関係性も自然深まるなか、

  我々にとっては未知である『老境』という事、『死を迎える』という事に対する覚悟を促す一つの摂理として体現してみせ、

  義父母の最期というのは、私的にはアッパレな最期であり、『飛ぶ鳥、跡を濁さず・・・』というような清々しい印象。

 

  人一倍怖がりやの相方も、両親の死に関しては私と同様な感想を持ったようで、親として子に示した『覚悟』の一端を果たしたのだと思う。

 

           

           義父が他界した夕方、ベランダからレマン湖はモンブラン方向に見事な虹が現れた図…