昨年の引越しで相当の写真を断捨離し、齢(よわい)70になってみれば日本であればともかく、
『写真後進国』スイスでの写真活動の縮小は仕方ない・・・と思う今日此頃、であればこのブログの副題が
うまい具合に『森羅万象』…と謳っているのであるから、『還暦ギャラリー森(シン)』という新たなシリーズを立ち上げ
未発表作品などをいくらかずつ発表して行きたいと思う。
その初めにこの写真↑(1980年)を選んだが、これは私が初めて行った個展『骸骨人』というタイトルの自写像作品を
京都の飲み屋『聖家族』で行った際、大阪からたまたま来た写真家・有野永霧さん(写真右側)が立ち寄ってくださり、
感想ノート1ページ全面に激励文をしたため最後に『写真家はネガだけが財産』…であると文章をまとめていたのが
未だに強く印象に残っていたからだ。
私はその後、あっちにウロウロこっちにウロウロしていたが、有野氏は写真道一筋を貫き通し、数々の写真集を発表し
後に大学で教授として写真を教えていたようだ。
残念ながら酒の飲めない私は、『聖家族』のオーナーのオヤジさんには愛想のない青年であったであろう。
セルフポートレートのタイトルは『骸骨人』で、その頃から自分の中に『もう一人の自分』のようなものを
感じていたのだろう…か。 今は自称『馬骨』と名乗って、どこの馬の骨だか・・・。
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