拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  即非の旅

2024年11月17日 | 東洋自分なり研究所

  『可愛い子には旅をさせよ・・・』 半分は真実で、半分はいい加減な物言いと思うが、

  誰がこんな事を言ったんだか? 言った本人はどれだけ『旅』のことを知っているのか?

  ・・・なんていう、偉そうなセリフを私に言う資格はあるのか?ないのか?

 

  ただ、『旅は旅ではない、ゆえに旅である・・・』というような旅を経験した私は、

  『旅』には、移動し続ける旅と、まったく移動しない・・・どころか永遠の今に在り続ける『即非の旅』の二つがあって

  『可愛い子には旅をさせよ』と、親心が言わせる旅は、じつは『即非の旅』で、その親心というのが実際は佛の心であったであろう。

 

            

  私は33歳のとき、鍼灸学校を卒業してニューヨークへ永住するつもりで旅立ったが、水が合わずヨーロッパへ。

  スイスを中心に、スペイン、ポルトガル、フランス、ドイツ・・・と旅をしたが、途中で嫌になってスイスで半年以上過ごして

  再び、禅修行に打ち込むために帰国した・・・。だから私の旅は『即非の旅』へ向かうべく道づけられていたのだと、今になって思う。

  

  『道』に至らぬ、旅なんかは移動であって『旅』ではない・・・『可愛い子には旅をさせよ!』 これが馬骨爺から若者へのアドバイスみたいなものかナ。



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