10月最後の日曜日、30日にサマータイムが終わり、夜の暗闇が急に襲ってくるような11月。
我々は飽きもせず『二人花札』で自己の運勢を占う儀式を執り行っているが、秋の夜長はとりわけ力が入る気がする・・・
花札は本来3人でやるようであるが、我々が工夫して編み出した『二人花札』は、各人の手元に10枚、テーブルに6枚を表にして置く。
あとは3人でやるのと同じやり方であるが、3人だとなかなか『役』ができず面白くないが、二人だと『役』も作りやすくより面白い。
もう何年ぐらい『二人花札』をやり続けているだろう?・・・飽きることはないが、だんだん互いにルールに厳しくなって
最後に数える得点なんかを言い間違えたり、ゲーム中のちょっとしたミスでも互いに厳しく糾弾して『20点マイナス』を宣言する。
ゲームは4回の総合得点数の多い方が勝ち、勝った者の名前がカレンダーのその日の日付の横に栄誉として得点と共に書き込まれる。
相方は負けがこむと、テーブルの上にいつも飾りに置いてある、日本の風鈴を花札の上にかざしてなにやら呪文を唱え
私を威嚇するかのように、目前まで風鈴を振りかざしながらかき鳴らしたりする・・・。
それを観ながら、札を混ぜて配る準備をしている私はあまりのバカバカしさに力が抜け、腑抜けのように笑ってしまうのだ。
相方は自分が『魔力』を持っていると時折、私にむかって公言し、そのために腕時計が何個も壊れた例の話をする。
確かに彼女は、色々な電気器具をだめにするが、それは単に扱いが乱暴である事が原因であることを私は知っている・・・。
これをやられると、確かに私の力は抜けてしまうが、呪術はまったく効かなかった…の図
二人花札、いいですね。
そして風鈴のお話、とても
感動しました。
今日のお話でますますファンになりました。