昨夜、Netflixでドキュメンタリー映画、『The Greatest Night in Pop』を観て、その感動が未だにおさまりそうにない・・・。
この映画タイトルだけだと何のことか解らないが、『We are the world ♫』といえば、『ああ!』と気づく人も多いだろう。
アメリカの黒人歌手ハリー・ベラフォンテは、アフリカ1984年(エチオピア)の深刻な『食料危機問題』に心をいため、歌手の仲間たちを集めて何か救済活動を
できないだろうか・・・という思いが発端となり、著名なマネージャーでありプロデューサーであったケン・クレーゲンに相談したところ、たちまち
ライオネル・リッチー、マイケル・ジャクソン、クイーシー・ジョーンズ等がイベントの中心核となり、最終的に40人を超える当時のスーパースター等を招集、
出来上がったレコード『We are the world ♫』の売上金、約72億円を救済金として寄付したという。
映画『The Greatest Night in Pop』は、ライオネル、マイケル、クイーㇱーによる作曲の経緯から始まり、メンバーの選択、招集手配・・・そして
1985年1月28日の夜、招集した40名の歌手と、制作担当者等によるレコーディング風景のドキュメンタリーであった。
集まったスター達が歌う様子は、これまでYoutubeなどで何度も観てきたが、そこに至るまでの経緯や逸話などを知ることで、感動を新たにした・・・。
特に印象的だったのが、ボブ・ディランが歌うパートになり、どう歌っていいのか戸惑ったディランは、10歳年下のスティービーワンダーに相談すると、
ディランの物真似でアドバイスを受け、ディランはディランらしい歌い方でレコーディングでき、皆一緒に喜ぶ場面がなんとも微笑ましかった。
USA For Africa - We Are The World (HQ official Video)
問題は、1985年1月の一夜のドキュメンタリーがなんで、きっかり39年後の今年2024年1月の公開なのか?・・・ということなのだ。
じつは、1985年の夏、私は2ヶ月間休暇を取って、ニューヨークに下見見聞滞在し、翌86年にアメリカン・ドリームを夢見て永住の覚悟で渡米したのであった。
が、結局はその半年後、『アメリカン・ドリーム』の終焉を強く感じ、失意の心持ちでヨーロッパ経由で日本に帰国して再び禅修行に入った。
(その辺の経緯は私の写真作品『Good-bye New York 1985』によく表現されている・・・と思う。このブログのどこかで発表したと思うが…)
それはともかく、どんなにスーパースターでも、この一夜に起きた出来事(企画)は、彼等にとっても、なかなか観ることのできない『アメリカン・ドリーム』
そのものであった・・・ということなのだ。
この映画の中で、何人かの参加者達が39年前のこの一夜を回想するシーンがあり、皆一様に言う事が『参加できて光栄だった!』・・・である。
検索すると、アフリカの食料危機は、2024年になっても未だ解決に至らず、二つの戦争も深刻化するばかり・・・などなど
こんな危機感迫る2024年だからこそ、『慈愛』以外の何ものでもない企画『アメリカン・ドリーム』の在ったことを
未だ知らない若者達へ、そんな出来事もすっかり忘れてしまったジジイ、ババア等に!
良きメッセージとして、この映画『The Greatest Night in Pop』が、今年2024年に公開されたのではないか・・・。(この映画必見ですNetflixで)
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