世の中の変化のすざまじさ、というのは我ら昭和人こそ『当事者』ということができるように思う。
先日、2年ぶりで靴を新調した。いわゆるズック靴の類であるが、靴屋で試し履きをしたときは、足全体が羽が生えたように軽く、真綿でくるまれているような心地がして、うわ〜いい履き心地と思ってその靴を買った。
新しい靴で日差しのきつい街を歩き回って一時間もしたころ、なんだか気分が悪くなってきた。どうも足が気分を悪がっている…、あまりにもふわふわで気分が悪い、船酔いしている感じなのだ。
最近の靴は、やたらに軽い、そして扁平足のように靴裏が平坦にぺろっと一枚敷になって、昔のように踵の部分が分離して凹凸していないのがほとんどのようだ。
靴も進化しているのかな〜・・・とは思うものの、それに馴染んでいないボクの足がある。
靴なんかも知らないうちに、変化しているのか・・・
どんなに世の中が変化しても、それに押し流されない『ゆったりした時空』を心身の中心に見いださなければ…と、爺イの老婆心が言っている。
『 今時の ふわふわ靴で 船酔いす 齢い六七 浮かぶ瀬もあれ 』一撮
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