拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  『月は怒らない』垣根涼介著 を読んで

2014年09月03日 | 観自在
  読書感想文なんて、苦手なんだけど・・・まぁ、自分の読書記録って思えばいいか。

  この小説は2011年に小説すばるに連載されたものであるが、その時はタイトルが『戸籍係の女』・・・だったそうだ。
  このタイトル『月は怒らない』って、なんかちょっとへんかなぁ~。元の『戸籍係の女』のほうが良かったような気がするけど?

  垣根涼介氏の小説はこれで2冊目。
  ボクはこの小説に ちょっとビックリした。 この人のスピリチュアルな面の その深さと それを展開するイマジネーションの豊かさに。
  この本を読んで3番目ぐらいに思ったことに 『人間が好きであれば、小説家になるべし』・・・と強く思った。

  ボクも生まれ変われるならば、小説家を目指すべきかも・・・なんて真剣に思考した。 今のボクではゼンゼン無理なのは まず、モノの名前を
  全く覚える気がない・・・ということがある。 それなのに10年前まで 観光ガイドをしていたのだから お客がかわいそう・・・であった。
  自慢ではないが、ぼくほどモノの名前を知らない人間には あったことがない。

  しかし、この小説にでてくる 『月』・・・これはよく知っている。
  この小説家も この『月』体験をしたのだろうか?・・・・とそこにボクの興味は集約している。

  前回よんだ彼の小説『ワイルド・ソウル』から 『禅』的な香りなど皆無なのに 今回の『月は怒らない』にはズバリそこに関わっているのだ。
  禅のように 師と弟子あり、禅問答あり、直指人心が、それとは感じさないように変化させながらも しっかり『禅』を語っているとボクは観た。

        


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