★ 。・。・゜♪゜・。・。★ 一休さんの詩を遊ぶ交心 ★ 。・。・゜♪゜・。・。★
★ 青のくさみ「森女」遊泳1001wp01
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月明かり薪灯りに舞う盲女
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月明かり薪灯りに舞う盲女
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1471年11月14日、一休さんは住吉の薬師堂で森女さんに邂逅してから、その足で坂井の上の雲門庵に森女さんを同伴し、語り明かしました。
雲門庵は墨塞年譜に「文明2年、師77才。一檀越有りて、庵を坂井の上に占め、以て師に延ススむ。師喜んで諸徒を携えて徒 り、其の庵に扁して雲門という。蓋し竜山の雲門の祖塔、乱後に草白なるを以て、聊か其の名を存し以て霊光の厳存するに擬するなり」とありますから、かなりの数の弟子たちが同居していたようです。
後に薪の酬恩庵に戻りますけれど、ここでは室町市民文化の花を咲かせる文人墨客が集うようになり、弟子も百人を越したといいます。そんな大勢の中で一休さんは大らかに森女さんを愛しつづけるんです。その庭を舞台にして一休さんが謡い、森女さんが舞い、同席した者たちが囃すという風流を楽しんでいました。
月明かり薪灯りに舞う盲女 仁
涙忘るる時の更けゆく
★ 仁訳森女0694w01『 客散曲終無一声 』森公午睡w12s0701
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客散曲終無一声 不知極睡幾時驚 観面当機胡蝶戯 誰聞日午打三更
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客は散じ、曲は終わりて、一声も無し、
極睡、幾時に驚くかを知らず。
観面、機に当たる胡蝶の戯れ、
誰か聞く、日午に三更を打つを。
仁訳
宴の客も帰り、賑わいだ歌曲も終わって、もう人の声もしなくなった、
ぐっすりと眠り込んでしまった森公は、何時になったら目を醒ますことやらね。
その寝顔を眺めていると、きっと胡蝶の夢を見ているのに違いないよ。
ぼくだけが知っている、真昼間に真夜中の時を打つ音を聞く秘密の時空なんだよ。
<ぼくだけが知っている>がいいですね。
「日午に三更を打つ」の三更は夜中の11時か0時からの2時間をいうそうです。夜中の0時に九つ鼓や鐘を打って時を告げたといいます。夜中の0時をまた子の刻といい、鐘を九つ打つので九つともいいます。2時間おきに一つずつ減らしていくそうです。昼の0時を午の刻。その後が午後になるんですね。
ついでながら、子の刻の次は丑の刻です。丑の刻を四つに分けて、三つ目が「草木も眠る丑三つ時」です。その後はもう夜が白みはじめます。午の刻の次が未の刻です。八つ鐘を打って知らせます。ちょっと休憩、3時の「お八つ」の時間です。
一休さんは、謡い、舞い疲れた森女さんが昼寝をして、幸せに微笑んでいる寝顔をしみじみと眺めているんですね。その森女さんが見ている夢の中味まで一休さんは観ることができるんです。それは子の刻にも愛し合い、睦言を重ねている閨の夢なんです。
<吟行客袖幾詩情 開落百花天地 枕上香風寐耶寤 一場春夢不分明>と一休さんは15歳の時詩いました。一休さんが終生幻ミつづけ、詩いつづけてきた閨夢です。
狂雲を名乗っていた一休さんは、また自ら夢閨を号してもいました。
一休さんは少年時代より観つづけてきた夢を、森女さんに巡り会って、今、実際に生きているんです。森女さんの靨の笑顔はあの楊貴妃にも優るとべた褒めします。
<枕上の香風、寐ミか寤ゴか>、森女さんと添い寝している枕べに漂う水仙の香りに酔い痴れる。夢か現か分からない自然法爾の法悦のひとときです。
芳しき風にほとめけ散るもみじ 仁
老いにもはなやぐ時のあるらん
★ 青のくさみ「森女」遊泳1002wp0102「0694」
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芳しき風にほとめけ散るもみじ
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芳しき風にほとめけ散るもみじ
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