あそび心575

 酔生夢死を楽しみたいのですが、与命僅か。遺す未練も後生の楽しみ。 
 交心もらえるとハッピーです。 

『 超えて今地獄の花か酔芙蓉 』一休さんをあそぶ575yxp0902

2020-08-19 14:38:30 | 一休さんを遊ぶ
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★ 一休詩0088『 老婆心為賊過梯 』昔有一婆子wt30tr09

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昔有一婆子供養一庵主経二十年常令一二八女子 送飯給侍 一日令女子抱定云正恁麼時如何 庵主云枯木寄寒岩三冬無暖気 女子帰挙似 婆子云我二十年只供養得○俗漢 追出焼却庵


老婆心為賊過梯

清浄沙門與女妻

今夜美人若約我

枯楊春老更生稊


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 昔、一婆子有り、一庵主を供養して、二十年を経たる。常に、一の二八の女子に、飯を送って給侍せしむ。一日、女子をして、抱定して云わしむ。正恁麼の時、如何。庵主云く、枯木寒岩に寄る、三冬暖気無しと。女子帰って挙似す。婆子云く、我れ二十年、只、箇の俗漢を供養し得たり、追出して、庵を焼却せよと。


 老婆心、賊の為に梯カケハシを過ワタし、
 清浄の沙門に女妻を与う。
 今夜美人、若し、我と約せば、
 枯楊、春、老いて更に、稊ヒコバエを生ぜん。





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超えて今地獄の花か酔芙蓉

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 森女さんとの愛の営みがどんなものであったのか、なかなか本題に入りませんけれど、その前に、もう一つだけ、一休さんの愛についての根源的なスタンスについて展望しておきたいと思います。
<婆子焼庵>という公案です。





 超えて今地獄の花か酔芙蓉   仁


 深き淵より命咲くらん








 ≫ 一休さんがね、ある夜にふと思い立ってね、弟子たちを集めあるお話をしはじめたんです。そのお話しというのは、


 昔のことだけれどね、ある所にひとりの婆さんがいた。禅に帰依していた婆さんはね、草庵まで作って修行僧を供養して、毎日説法も聞いて、尊敬もして、その悟達のほどを楽しみにしていたんだ。そして二十年も経った。修行の一区切りだね。僧をねぎらって、二十歳にもなる美しい女にこの僧の食事からその他一切のお世話をさせた。ちゃんとお小遣いも用意させて、その僧が欲しがる物を買ってやるようにしていた。
 そんなある日、雨も降って物寂しい夕暮れ、頃はよしと計って、老婆は女を呼び、わけを言い含めて、草庵まで使いさせたんだ。しばらく僧の世話をして、婆さんの言づても伝えた。夜も遅くなって、女は僧に、こんな夜は、一人住まいの身で、することもなく寂しいことでしょうね。その心を思うとあなたが愛おしくなります。どうぞわたしを抱いてくださいませ、と僧に抱きついたんだ。
 すると僧は、たじろぎもせず、静かな口調で、「枯木寒岩に依る、三冬暖気無し」と答えた。その意味はね、「わたしは色欲を断って、冷たい岩に生えている枯木のようなものだよ。どんなに寒い冬でも暖気無しでずっと過ごしてきた。あなたのような美人にこうして抱かれてももう心も動かないんだ。それがわたしなんだよ」と女を諭したんだね。
 禅をわきまえた婆さんに仕えている女は、その僧の難しい禅の言葉をしっかりと聞き覚えていたんだろうね、帰って婆さんに片言混じりに報告した。

 それを聞いた婆さんはね、「今までずっとこの僧は禅の道を悟る立派な人だと尊敬もしてきた。それなのに何ということだ。わたしの目は節穴だったというわけか。こんな俗物を二十年もの間だお世話してきとは。ああ腹立たしい、腹立たしい」と怒り、叫んだ。そして、即刻僧を草庵から追い出してしまい、それでも腹立ちを押さえきれず、草庵を焼き捨ててしまったんだよ。

 この僧は結局禅の活き活きした機をを知らず、婆さんはその活き活きした禅機をよく知っていたということだね。
 おまえたちもよくよくこの活き活きした禅機ということについて工夫するんだよ。
 じゃぁ、この禅の心がどういうものか、ぼくが詩に書いて見せてやろう。


 そう言って一休さんは筆を取って詩を書いたんですよ。 ≪





★ 仁訳一休詩0088w01『 老婆心為賊過梯 』昔有一婆子12t0630

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老婆心為賊過梯 清浄沙門與女妻 今夜美人若約我 枯楊春老更生稊

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 老婆心、賊の為に梯カケハシを過ワタし、
 清浄の沙門に女妻を与う。
 今夜美人、若し、我と約せば、
 枯楊、春、老いて更に、稊ヒコバエを生ぜん。



 【 仁 自遊訳 】

 老婆が、親切にも、盗賊に梯子を掛けてやるように、
 修行中の僧に、娘を世話した。
 今夜、もし、ぼくに、美人が寄り添ってくるなら、
 この老いぼれのぼくにも、春、柳の根元に、稊が生えるように、命が若返るだろうに・・・



 ※ 抱定=抱いて、ぴたりと押さえる。
 ※ 正恁麼時如何ショウインモジイカン=男女抱持のところ。さぁ、この思い、どうしてくれる。
 ※ 約=約住の意味。しっかりつかまえること。抱きしめること。





 ≫ 「おまえたち、ぼくのこの詩を読んで、よくよく悟るようにするんだよ。あの修行僧も禅の本当の道を生きていないから、不可だ。あの婆さんも同じようにだめだね。不可だ。ぼくはどうかといえばね、可もなく、不可もなしでいくよ。その時その時の命の赴くままに生きるのさ」と一休さんは弟子たちに教えたんです。
 この詩の心を解釈すると、
 「この昔の婆さんの心は、盗人のために梯子をかけ、通路をこしらえてやるのと同じことなんだ。だから、清浄な修行僧に艶なる美女を与えてしまう。今夜ぼくのところへ美人が来て、もしぼくと寝てくれるなら、ぼくも枯れた柳ではあるけれど、春の末には枯木も芽を出すように、ぼくの心は若やぎ、情に靡いて、心も喜びに躍りあがるだろうさ」というのが一休さんの詩の意味なんですよ。
 あの修行僧の枯木は暖まる必要もないといっているが、禅機というのはそんなものじゃないんですね。。一休さんの生きている今ここは、何者にも拘らない活き活きした禅機で、たとえば遍照僧正さんの「かさねばうとし、いざふたりねん」という心と同じなんです。ここにある禅の神髄をよくよく悟るようにしましょうね、という教えなんです。 ≪
 。。。『続一休咄』也来編 享保十六(1731)年刊 より。仁訳。





 さぁ、これを読まれたあなたはどう理解しますか。
 「正恁麼時如何」





 ≫ おそらく『狂雲集』全編は、象徴的にいうのなら、この難解な「婆子焼庵」(ばすしょうあん)を、それぞれの「正恁麼の時」において問い続けることにあった。また、説明を省いてきたが、『狂雲集』はこの問題を一休が生涯を通してどのように関連させてきたかという、稠密に仕組まれた自伝文学でもあったのである。 ≪
  。。。松岡正剛





 松岡さんもこういっています。
 この<婆子焼庵>は一休さん理解の入り口です。
 そして、長い長い人生という旅の終着駅です。
 この終着駅に、これから巡り会いに行く森女さんはいるんです。






 酔芙蓉玄牝の門潜らんか   仁


 浦島太郎の時空拓かる





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 酔芙蓉解き放たれて空の華   仁


 吾に蘖いざ生えてこい





 星降る夜念を送れば魂交じる   仁


 スペースラブの共振星座






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